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徒歩でのんびり紫陽花巡り

三万株が咲き競う本土寺

北小金駅周辺お寺めぐり

『あぢさゐの八重咲く如くやつ世にをいませわが夫子(せこ)見つつしのはむ』
 初夏を告げるあじさいは万葉集にもうたわれ、古今変わらずに美しい花として親しまれている。あじさい寺で知られる松戸市の長谷山本土寺界隈をのんびり散策。七変化する花の移ろいを楽しんでみては。

 

長谷山本土寺の菖蒲園では7千株の菖蒲が色とりどりに咲き誇る

長谷山本土寺の菖蒲園では7千株の菖蒲が色とりどりに咲き誇る

本土寺の茶室から望む庭。大盃や楓の紅葉も見事

本土寺の茶室から望む庭。大盃や楓の紅葉も見事

白いあじさいが印象的な大谷口歴史公園の虎口門

白いあじさいが印象的な大谷口歴史公園の虎口門

佛法山一乗院東漸寺の参道。境内の樹齢300年のしだれ桜や鶴亀の松、梅、あじさい、紅葉など四季折々に見どころがある

佛法山一乗院東漸寺の参道。境内の樹齢300年のしだれ桜や鶴亀の松、梅、あじさい、紅葉など四季折々に見どころがある

松戸市ユーカリ交通公園。周りには松戸市と姉妹都市のオーストラリアのホワイトホースにちなんで植栽されたユーカリ樹がある

松戸市ユーカリ交通公園。周りには松戸市と姉妹都市のオーストラリアのホワイトホースにちなんで植栽されたユーカリ樹がある

「寳樹花果多くして衆生の遊楽するところ」

 常磐線・北小金駅北口から徒歩10分。ここ2万坪を有する長谷山本土寺は、その寺号を日蓮聖人から授かったのが始まりとされ、700年の歴史を持つ名刹である。
 参道を通り、邪気を睨む朱塗りの仁王門を仰ぎ見て境内に入ると、あたり一面、青、紫、ピンク……。色鮮やかなあじさいの花々が幾重にも連なり、訪れる人の感嘆を誘う。その数は約3万株。
 80種類7千株の菖蒲園も見事。秋には真っ赤に燃える千本もの大盃やもみじが、今は滴るような緑に染まり、この二大花の競演を際だたせている。
 本土寺の魅力をさらに満喫したいという人は、カルチャーライフ柏(04・7164・1664)が主催する春・秋の「本土寺ミニツアー」に参加するのもいい。一般では入ることができない本堂や茶室、像師堂を巡り、法話を聞き、懐石風弁当が楽しめる。
 この日、記者もミニツアーを体験。河上大志僧侶の法話によると、本土寺の名は釈迦が本仏となって住む国土「我が此の土」に由来し、「寳樹花果多くして衆生の遊楽するところ」(寿量品の一節)。同寺がたくさんの植物を整備してきたのもこのような楽園を実現するためとのこと。回廊から改めて庭園を眺めると、花々が意味深く思える。
 春のミニツアーは今月19日で終了。次回は11月中旬から下旬に行われ、紅葉が楽しめる。

緑濃き大谷口歴史公園 鎌倉時代の名刹東漸寺

 本土寺を後に、大谷口歴史公園まで足を伸ばしてみよう。ここは、戦国時代に東葛飾地方を支配した高城氏の居城・小金城跡の一部、北側の金杉口にあたる。園内は樹木が生い茂る小山で、頂まで丸太で組まれた階段が続く。虎口門の道路沿いにあじさいが咲き、しっとりした風情を醸し出している。歩を進めると空堀の畝堀や土塁、障子堀などの遺構が残され、東西800メートル、南北600メートルに及ぶ下総で最大級を誇ったかつての城郭を偲ぶことができる。
 時間が許されるのなら、北小金駅南口から徒歩10分の佛法山一乗院東漸寺も立ち寄りたいところ。創建は1481年鎌倉時代後期で、江戸初期に浄土宗関東十八檀林(宗門の学問所)の一つとなった。その歴史から仏像や経典、古文書など多くの宝物が所蔵されている。
 参道入口に立つと、総門、仁王門、中雀門、本堂まで一直線に石畳がのび、昔のままに保存されている古木や巨木があたりを包み込んでいる。まるで時空を超越し、俯瞰で描かれた絵の中に迷い込んだよう。樹齢300年のしだれ桜や鶴亀の松、梅、あじさい、紅葉など、四季折々に見どころがある。
 子ども連れの散策には、小金原にある松戸市ユーカリ交通公園もいい。住宅街の一画にあり、園内には踏切や坂道、眼鏡橋などが整備され、自転車や足踏みゴーカート、バッテリーカーで遊びながら交通ルールを体得できる。本物の蒸気機関車やヘリコプター、消防車も展示されている。
 この日は、遠足にやってきた園児が乗り物に触れながら元気に遊び回る姿に出会えた。

背景の五重塔と色合わせしたように咲くあじさい。 境内には柏葉あじさいの姿も見られる(円写真)
背景の五重塔と色合わせしたように咲くあじさい。
境内には柏葉あじさいの姿も見られる(円写真)