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東金線

家康ゆかりの東金と苺の産地成東巡り

苺狩り

20の加入園では、1月5日(一部12月中旬)から5月31日まで苺狩りを開催。小学生以上1月4日まで2000円、2月28日まで1500円、ほか。写真提供=山武市成東観光苺組合

 JR東金線は成東駅と大網駅の間13.8キロの路線で、九十九里平野を走り、総武本線と外房線を結びます。路線名となっている東金駅周辺を中心に、歴史散歩をしてみませんか。成東の観光苺園では、年明け早々に苺狩りがスタート。全線5駅のみの短いローカル線ですが魅力はいっぱいです。

 

成東山不動院長勝寺の本堂

山門から見た成東山不動院長勝寺の本堂。背後は県指定天然記念物「石の森」

山武市歴史民俗資料館展示室

山武杉が用いられた山武市歴史民俗資料館展示室。2階の常設展示室では伊藤左千夫の作品、遺品、同人たちとの関わりを紹介

ネギ畑を走る東金線

成東駅近くのネギ畑を走る東金線。成東駅では総武線が停まり、佐倉・千葉方面や銚子方面に連絡。東金線は0番線ホーム

旧鬼子母神堂玄関

最福寺に移築中の中山法華経寺の旧鬼子母神堂玄関

日吉神社の杉並木

日吉神社の杉並木。日吉神社は最澄が東国に巡行したとき、近江国山王神社の分霊を鴇ヶ峰(山王台公園)に鎮祭、山王権現と称したのが始まり。1387年現在地に遷座され、明治元年現社名に改められた

日吉神社参道の切通し

日吉神社参道の切通し。崖の表面には太古にはここが海だった痕跡を示す化石が見られるとのこと。東金田間地区にも切通し「がんがん坂」がある。人の足音ががんがん響くのでその名がついたという

鷹狩りの徳川家康も愛でた八鶴湖

 JR東金線は、大網駅で外房線と、成東駅で総武本線と連絡する。今回はJR千葉駅から外房線経由・成東行きの電車で出かけてみよう。
 大網駅の東金線高架ホームに降り立ってみると、眼下のバスロータリーを隔てた向こうに「大網」の駅舎入口と外房線の高架が小さく見える。両線がYの字に離れているためで、初めて訪れる者にはその距離感が印象的な風景だ。
 このちょっとした発見で、これから始まる楽しい出合いへの期待もふくらむ。大網駅を出た電車は、駅舎もない小さな福俵駅を過ぎ、間もなく東金駅に到着する。
 東金の桜の名所・八鶴湖は東金駅西口から徒歩約10分。もとは谷(やつ)池と呼ばれた小池だった。1613年、徳川家康が鷹狩りの宿舎として東金御殿を建設(現県立東金高校)した際、庭池として大開削され今の形に。現在、空池状態(定期的に行う湖水浄化対策)だが、12月初旬までには貯水されるとのこと。
 東金には家康のエピソードがいろいろ。湖畔の古刹・鳳凰山本漸寺には家康「お手植え蜜柑」の木が今なお残る。ちなみに寺の裏山は東金城址。1521年に酒井定隆が土気城から移ったとされ、5代にわたって居城した。

中山の旧鬼子母神堂玄関が最福寺に

 本漸寺の対岸にある、807年最澄が創建した古刹・安国山最福寺。この境内には第七世日善上人と徳川家康の対談を後世に伝えるブロンズ像がある。本堂は300年ほど前に金龍山浅草寺(台東区浅草)の本堂を移築したもの。「お富・与三郎」の歌舞伎で知られる、切られ与三郎の墓や大黒殿、句碑なども点在し、樹木に囲まれた1万7千坪の境内を歩くのもいい。
 現在、客殿の屋根葺き替え工事にあたり、正中山中山法華経寺(市川市中山)から譲り受けた旧鬼子母神堂の玄関を移築中。「かつて火災にあった建物で、一部焦げた部分を削り取ってみると、新品の木地が生まれてくるようで驚いています」と副住職の山岡利匡さん。年内には往年の姿が見られるとのこと。
 家康ゆかりといえば、日吉神社参道(八鶴湖から徒歩10分)の杉並木も素晴らしい。家康が神社の復興を命じた折りに植樹されたといわれ、400年の歴史を持つ。並木は天に向かって真っ直ぐに苔むす巨木が密集して続く。その静寂に身を置くと、時空を越えた心地がする。
 神社から八鶴湖に通じる参道(山王坂)は、途中からS字の切通し。切通しとは山や丘などを切り開き、人馬の交通を可能にした道のこと。1387年に日吉神社が現在地に移転されたときに造られたとも、1614年「御成街道」造成の際に開かれたともいわれている。御成街道は船橋と東金を結ぶ約36キロの道で、家康の命によって造られたものだ。

成東では早春から苺狩りオープン

 東金線でさらに山武市の成東へ。県内有数の苺の産地だ。早春になると国道沿いのストロベリーロードは苺園直売所が立ち並ぶ。「マルチをしたり、ハウス内を二重にするなどこれからは温度管理がポイント」と話す広口苺園の広口芳治さん。「各観光苺園ではそれぞれ栽培方法や品種に趣向を凝らしています。食べ比べてもらえたら」と。
 苺狩りは来年1月5日から5月中旬まで。一部だが12月中旬から始める園も。駅からの送迎もあり、気軽に楽しめる。問い合わせは山武市成東観光苺組合(電話/0475-82-2071)へ。
 成東駅から南西に徒歩10分。小丘の中腹、岩石の斜面に懸崖造り朱塗りのお堂が見える。浪切不動の名で知られる成東山不動院長勝寺の本堂だ。古くから海難除けのお不動様として信仰されてきた。
 境内には、尾崎紅葉や泉鏡花ら文豪が滞在した鉱泉旅館「成東館」(営業1901年から1930年)の由来案内板も。旅館は泉鏡花の小説「新泉奇談」、戯曲「愛火」の舞台であったという。
 成東は純愛小説『野菊の墓』の作家・伊藤左千夫のふるさと。駅の北西には生家があり、隣接して山武市歴史民俗資料館が。左千夫の遺品などを通し、歌人、小説家、茶人でもあった左千夫の生涯にふれられる。近くに伊藤左千夫記念公園も整備されている。

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