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東武野田線

野田の醤油産業遺産レトロな建物探訪

稲荷堂と屋敷林

茂木本家美術館の庭の正面にある稲荷堂と屋敷林。庭にはカフェテラスから出る

 東武野田線は船橋と大宮の間、約63キロを結ぶ路線で、野田の醤油輸送を目的に明治44年、野田・柏間に開業した千葉県営軽便鉄道が始まりです。醤油産業と共に発展した野田の街を散策してみませんか。野田市郷土博物館や市民会館、茂木本家美術館をはじめレトロな洋風建築など見どころがいろいろ。国登録有形文化財や近代化産業遺産に出合えます。

 

浮世絵ギャラリー

同館の浮世絵ギャラリー。企画展「冨嶽三十六景」全揃を開催中(手前は茂木瓊子館長)

庭から見た茂木本家美術館

庭から見た茂木本家美術館。右側にガラス張りの開放的な展示室「コラム・コート」がある

利根運河

かつて醤油輸送にも利用された利根運河。水辺公園から見る東武野田線の電車風景

野田市郷土博物館の館内

野田市郷土博物館の館内。1階の企画展会場では自由に将棋がさせる。2階は常設展示会場

旧茂木佐平治邸の庭園

旧茂木佐平治邸(市民会館)の和室縁側に広がる庭園

興風会館

興風会館。設計は、神田駿河台の明治大学旧校舎などを手がけた建築家・大森茂氏。かつて地下は千葉県初の洋風レストランだった

市民会館と千葉県初の博物館

 今日「キッコーマン」の名で知られる野田醤油は、室町時代末期に溜り醤油を造ったのが始まりと伝わる。
 江戸時代に醸造が本格化、野田は江戸川と利根川の水運に恵まれ、一大消費地の江戸に近いことから他の生産地を圧倒するまでに発展。醸造家の高梨と茂木一族は、三百年以上にわたりその中心的存在であった。
 旧野田市街地には、かつての醤油産業に関する文化遺産がいろいろ。特に明治から昭和初期にかけての建物は、近代化産業遺産群に認定(経済産業省)されている。
 野田市駅から北西に徒歩8分の旧茂木佐平治邸。大正13年に一柱一窓にいたるまで贅を尽くして建てられた、和風建築の住宅主屋・茶室・日本庭園だ。現在は市民会館として一般に開放されている。
 ベンガラ塗りの塀を持つ薬医門をくぐると、正面に破風(はふ)造りの玄関が見える。10の和室は長い廊下で結ばれていて、一番奥の部屋は家電メーカーのテレビコマーシャル(吉永小百合さん出演)が撮影されたところ。
 欄間の模様や天井の意匠、照明器具、電話室――初めて訪れる者には感動と驚きが随所に。日本建築様式の中に取り入れられた、モダンロマンの洋式美に息をのむ思いだ。邸宅と離れの茶室は国登録有形文化財、庭園は県内初の国登録記念物になっている。
 玄関の左側に建つのは、醤油関係資料の豊富さで全国的にも知られる野田市郷土博物館。千葉県最初の国登録博物館で、昭和34年に開館した。
 企画展「関根金次郎と渡辺東一 将棋界を支えた二棋士の生涯」を開催中で、7月5日(月)まで。常設展の押絵扁額「野田醤油醸造之図」(明治10年の内国勧業博覧会褒賞受賞作品)にも注目を。働く人や見物人のユーモラスな表情が見ていて楽しい。
 同館の特徴は、市民のキャリアデザイン支援の拠点であること。管理運営を市民会館と一体化し、市民が人と人のふれあいを通して、地域の中で自らの働きや役割を考える機会を提供している。
 寺子屋講座はその一環。「まちの仕事人講話」(第1日曜)と「芸道文化講座」(第3日曜)を行っている。
 6月6日は「新聞屋さんから広がるまちづくり」と題して読売センター野田中央所長・藤本武さんの講話。20日は「元気な〈ちば〉を創る食育」をテーマに開かれる。
 問い合わせは同館(電話/04-7124-6851)へ。

巨匠作品並ぶ茂木本家美術館

 黒塀や立派な蔵が建ち並ぶ一角にあって、静かな佇まいを見せる近代的な建物。茂木本家当主・十二代茂木七左衞門氏の美術コレクションを展示公開する、茂木本家美術館「MOMOA」だ。所蔵品は約700点、葛飾北斎、歌川広重の浮世絵をはじめ、小倉遊亀、梅原龍三郎、横山大観、片岡球子など巨匠の絵画から彫刻、陶芸などにも及ぶ。
 なかでも葛飾北斎の「冨嶽三十六景」は、当時人気を呼び追加出版された十図(裏富士)を含め、全四十六景が揃っている。現在「冨嶽三十六景」展を開催中(7月11日まで)で、期間中展示替えをしながら、この不朽の名作すべてを紹介する。
 見学は原則として予約が必要。静かな雰囲気で心ゆくまで鑑賞するための配慮という。緑の庭を散策したり、食事やお茶も楽しめる。食事は同館お勧めの寿司屋とそば屋のコラボレーション。そばは、出張してその場でゆであげてくれる(要予約)。
 同館の美しい空間にはあっと驚くさまざまな仕掛けがあるが、それは出かけてのお楽しみに。休館日は月・火曜。7月12日(月)から9月14日(火)まで夏期休館。問い合わせは同館(電話/04-7120-1011)へ。
 美術館から流山街道に出ると、ロマネスクを加味したルネサンス様式の興風会館(国登録有形文化財)が。県内初の社会教育機関として昭和4年に建てられた。内部には大・小講堂、会議室、和室、地下ギャラリーがある。
 財団法人興風会が運営し、講演会や展覧会、図書館開設など社会活動を展開。今日は育英事業、義務教育振興事業、社会教化事業などのほか、会館を開放し諸団体の活動を支援している(内部見学可)。
 同館の近くにはアールデコ様式の重厚な旧野田商誘銀行がある。大正15年の竣工で、名前は創立委員のほとんどが醤油醸造家であったことにちなむ。現在は千秋社の社屋で、内部の見学は不可。
 健脚なら、流山街道を北に進み愛宕神社、さらには清水公園まで足を伸ばして美しい新緑を楽しむのもいい。

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