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新京成線

瀧不動の緑を愛で 鉄道模型館で遊ぶ

御瀧山不動尊金蔵寺の仁王門

御瀧山不動尊金蔵寺の仁王門。天井に七福神絵図が見られる

 ぶらりと途中下車、目的のない小さな旅にでかけませんか。どんな出会いがあるのか分からないのが魅力です。鉄道沿線の文化施設を中心に6回シリーズでお届けしてきた「沿線見て歩き」の続編「気ままに電車旅」が始まります。まずは新京成線から。京成津田沼駅と松戸駅の間26.5キロを24駅で結ぶ私鉄です。

 

観音堂の軒

同寺観音堂の軒はまさに百花繚乱、80枚の花絵図がある

境内奥で放し飼いにされている鹿

フェンスに囲われた境内奥で放し飼いにされている鹿

新京成鉄道模型館のパノラマ模型

新京成鉄道模型館のパノラマ模型。模型車両を運転でき、新京成800形のNゲージ専用実物運転台は人気。無料の「新京成の歴史・模型展示」コーナーは、かつての路線を知る人にとって懐かしい思い出がよみがえる空間

陸上自衛隊松戸駐屯地の脇を走る電車

くぬぎ山駅と元山駅の間、電車は陸上自衛隊松戸駐屯地を横目に見ながら走る

みのり台駅の壁画「童画」

見る人の心を和ませる稔台駅の壁画「童画」

鎌ヶ谷大仏

鎌ヶ谷大仏。墓地の中に鎮座する。江戸神田の鋳物師多川主膳の作

薬草にちなんだモニュメント

薬園台駅ビル1階の広場にある薬草にちなんだモニュメント。台座にも薬草づくりの道具が描かれている

クネクネ線路は陸軍演習の名残?

 新京成線は、都心には直結していないが千葉県北西部の4市を結ぶ。河川橋やトンネルが一つもない珍しい路線だ。松戸から京成津田沼間は直線距離にして20キロ弱。それを蛇行しながら26.5キロの路線を44分で走る。
 かつて旧帝国陸軍鉄道第2連隊が演習用に敷設した陸軍鉄道(完成1932年ごろ)で、現在もカーブが多いのはその名残とか。沿線は前原、習志野台、高根台、常盤平などマンモス団地をひかえ、一日平均27万人(輸送人員)が利用する。

 京成津田沼駅から出発してみよう。この路線では松戸行きが上り線だ。逆S字の急カーブを走り、新津田沼駅を過ぎると薬園台駅。駅ビルの吹き抜け広場には、薬草をテーマとしたモザイクタイルのモニュメントが。江戸時代この地に、徳川8代将軍吉宗が造らせた薬草園が地名の由来ともなっている。

天井画も美しい瀧不動、大祭は8月

 駅名といえば滝不動。その由来である御瀧山不動尊金蔵寺は、駅から西に徒歩10分。瀧不動の名で親しまれているお勧めの探訪スポットだ。
 表門から入り、すいれんが咲く弁天池を抜け仁王門をくぐると、正面に本堂が見えてくる。江戸時代改築の旧本堂は右手に移築され現存。古色に染まったお堂は、平成9年に建て替えた本堂と対をなし静かな佇まいを見せる。
 左手には昭和60年建立の観音堂。軒を見上げている参拝者の目の先を追うと、岩絵具の色も鮮やかに咲き揃った花の絵図が目に飛び込んできた。堂内を外から覗くと天井には百人一首絵図。仁王門天井にも七福神絵図が描かれていて、いずれも船橋ゆかりの児玉輝彦画伯の作品である。
 境内は隣接の御滝公園と共に桜の名所。境内奥、自然が残る広いエリアに鹿が放し飼いにされているのも驚きだ。水行場の湧水は船橋市を流れる海老川の源流である。
 8月28日(土)は開山の大祭。27日(金)の前夜祭には勇壮なみぞれ太鼓やばか面踊りが披露され、万灯みこしの練り歩きも見所。28日は盆踊りが行われる。

 金蔵寺東側の二和小学校脇に小金牧野馬土手が見える。江戸時代の馬放牧場・小金牧の一つ、下野牧のもの。同駅そばから同寺近くまで550メートルほど残されている。
 習志野駅から徒歩10分、船橋市郷土資料館(地図参照)には、「下野牧野馬執りの図」(成田参詣記巻三・雪航画の複製)が展示されていて、当時の様子がうかがえる。野外には蒸気機関車があり、運転席公開日は土・日・祝日。脇に習志野の地名発祥を示す史跡、明治天皇駐蹕(ひつ)之処の碑が立っている。

 電車は船橋市から鎌ヶ谷市へ。鎌ヶ谷大仏駅から木下街道を印西方向に進むと鎌ヶ谷大仏はすぐ。1776年、土地の富豪大国屋(福田)文右衛門が祖先の冥福を祈り建立した高さ1.8メートルの釈迦如来仏座像である。
 新鎌ヶ谷駅は平成4年の開業。北総線・東武野田線と交差し、私鉄3線の乗換駅だ。駅前は大型ショッピングゾーン。新しい街づくりが進められ、「しんかま」として注目される。

誰もが運転手になれる鉄道体験空間

 宅地化が進む沿線だが、北初富駅とくぬぎ山駅の間はまだ緑濃い畑や梨畑が広がる。くぬぎ山駅を出た電車は陸上自衛隊松戸駐屯地を両側に見ながら松戸市に入り、元山駅を過ぎて常盤平団地の外周を大きくカーブしながら走る。
 稔台駅で人目をひくのは、改札口正面右のモザイクタイル壁面。高さ2.3メートル幅4.7メートルに縄跳びをする子どもの姿が描かれ、駅のシンボルになっている。
 小さな旅の締めくくりに上本郷駅ビル2階の新京成鉄道模型館(地図参照)を訪ねた。Nゲージ6コースとHOゲージ2コースの鉄道パノラマ模型(各コース約10メートル)があり、模型車両の運転が有料で楽しめる。模型車両は貸し出しだが、持ち込みもOK。小さな子どもでも操作できるコントローラーや、新京成電車で実際に使用していた運転台もある。
 高架線やトンネル、駅、街並みを走るミニチュアに、鉄道ファンならずとも夢を感じる。展示コーナー(無料)では、新京成歴代の車両模型や写真などが飾られている。
 電車はようやく終点の松戸駅に着く。途中下車もよし、車両の運転台後部からクネクネ路線の前面展望を眺めるのもまた楽しい。あなた流の気ままな旅をどうぞ。

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