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行徳の寺町

街道沿いに残る古い町並み

妙典1丁目を歩く萬燈行列

妙典1丁目を歩く萬燈行列。お会式(おえしき)と呼ばれ日蓮供養の儀式で毎年11月11日に行われる

 行徳は寺町と呼ばれるほど神社仏閣が多い。今でも街道沿いには古い町並みが所々に残っていて、行徳気質ともいえる信仰心を感じさせる。江戸の昔から庶民の行楽地として栄え、現在は東京のベッドタウンで独特の雰囲気を持つ町として人気がある。

 

妙好寺の切妻茅葺きで四脚門の山門は市指定文化財

妙好寺の切妻茅葺きで四脚門の山門は市指定文化財

宮本武蔵ゆかりの徳願寺。枝ぶりのいい松など景観も見事

宮本武蔵ゆかりの徳願寺。枝ぶりのいい松など景観も見事

行徳街道沿いの浅子神輿店

行徳街道沿いの浅子神輿店

江戸川放水路対岸にある妙行寺(日蓮宗)も見事なお寺

江戸川放水路対岸にある妙行寺(日蓮宗)も見事なお寺

本行徳3丁目にある田中邸は街道沿いに佇む歴史の生き証人だ

本行徳3丁目にある田中邸は街道沿いに佇む歴史の生き証人だ

江戸庶民の行楽地から東京のベッドタウンへ

板塀と瓦屋根の古い民家 新旧混在の妙典地区

 行徳はかつて水運の時代に栄え、行徳街道は物資輸送や成田山への参詣客でにぎわった。昭和44年に東西線が開通してから東京のベッドタウンとして栄えたが、市川市にありながら町の気質はむしろ浦安に近い。漁業を生業にしているせいもあるが、浦安よりも古い町がしっかりと残っている印象を受ける。中でも妙典3丁目や1丁目にかけては成田街道沿いで栄えた一帯だけにその佇まいが顕著だ。江戸川放水路を隔てた対岸の田尻地区も街道沿いの趣が残っている。

 東西線「妙典」駅は沿線でもっとも新しい駅だが、新興住宅地化が進められた分、古い町並みが際立つのかもしれない。板塀と瓦屋根が歴史と風土を感じさせ、米店や酒屋の商家も健在だが、惜しくも昨年銭湯が営業中止になった。

 妙典地区では日蓮の命日供養として恒例の萬燈供養が今年も11月11日に行われた。妙典一帯には日蓮宗のお寺が多く、萬燈式は妙好寺を出発し、妙典界隈を行列するというもの。軒先に提灯が並び、昼夜2回にわたって行列が街を闊歩する様は寺町の風情たっぷりだ。

 寺町としては4月、5月に行われる三十三観音札所めぐりも恒例行事だ。西国三十三霊場にならい先祖の心を拠り所とし、その生活を守ってくださった観音様の慈悲に報いるためその再興を祈願したという。

旅人が往来した行徳街道 武蔵伝承の地、徳願寺

 行徳には神仏具店が多いが、海辺で適度に湿度のある風土が漆塗りによかったといわれている。また、一説には、日光から江戸へ渡ってきた宮大工や仏師がこの地に住み着き、発展したともいわれている。

 旧行徳街道沿いの本行徳3丁目には初代戸長の田中稔さん邸。行徳の塩場師(ショバシ)が建てた家は築130年という歴史ある建物。格子戸をくぐると街道造りと呼ばれる土間とたたきの昔ながらの民家。今も田中愛子さんが住んでいて快く応対してくれた。人のいい行徳気質みたいなものが伝わってくる。

 街道周辺には地主の屋敷が多くその名残りを煉瓦塀がとどめている。古い民家の土間から眺めると街道を往来した旅人の姿が思い浮かんできそうだ。街道にはうどんで知られた笹屋が有名で、行徳河岸跡の常夜灯と並んで水運時代の栄華を偲ばせる。寺町通りを歩くと徳願寺が目に入る。徳川家の位牌が多く残る菩提寺だが、円山応挙の幽霊画や宮本武蔵ゆかりの寺として知られている。船橋市の藤原観音堂にも武蔵の伝承があり、吉川英治は小説『宮本武蔵』の中に行徳や法典を登場させている。寺町周辺を歩くと狭い路地や家の軒先に人情が漂っているような懐かしさを感じさせてくれる。開発や分譲によってどこも街が均一化していく中で、独特の雰囲気を残す寺町行徳はとても魅力的だ。

エリア情報

●行徳寺町マップ●

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