ご家庭のお客さま

 
  • 京葉ガスTOP
  • ご家庭のお客さま
  • 業務用・産業用のお客さま
  • 京葉ガスについて
 
 

白井市編

首都圏30キロのベッドタウンに残る美しい里山里地の歴史散策

メインフィールド

NPO法人しろい環境塾のメインフィールドでは、間伐竹で柵づくりをする会員の姿が

 千葉県内を時計回りにぐるっと巡り、眺望や文化的景観を全6回で紹介する新シリーズ「千葉ぐるっと景観巡り」。初回は、梨の一大産地であり千葉ニュータウンの一部でもある白井市です。都心から30キロ圏内にありながら緑が多く、北部の平塚は里山・谷津田の景観が美しい地区です。国の重要文化財・古民家など歴史的な魅力も。しろいふるさとガイドの会の堀澤三千男さんに案内していただきました。

 

竹林

竹の手入れが行き届いた竹林。同塾では、荒廃が進む個人所有の樹林地を保全・管理

白井市第二小学校旧平塚分校

木造校舎の白井市第二小学校旧平塚分校。校庭には二宮金次郎の像がある。同校は、延命寺を校舎として明治6(1873)年に開校した

鳥見神社

白井市に7社ある鳥見神社の一つ。境内入口の鳥居は両部鳥居形式。境内は大杉神社、八坂神社、子安神社など9社を合祀。彫刻も見所

手賀沼

干拓による緑の田んぼと鏡面のような手賀沼。滝田家住宅と平塚キャンプ場の間で見られるのどかな景観

滝田家住宅

滝田家住宅。床上は座敷・勝手・納戸・玄関・中の間・奥と明治時代に増築した新座敷からなる

茅葺き

茅葺きには、節を白く塗りつけた篠竹を挿し並べた飾りが

延命寺観音堂

金沢の大工の手によって建てられた延命寺観音堂。四方が三間の堂で、木割が細く、軒を唐様三手先(みてさき)組物にしている

延命寺の梵鐘「二都花宴図」

延命寺の梵鐘「二都花宴図」。平成14年、第二次大戦で供出した梵鐘が新たに鋳造され、鐘楼も再建された

平塚で里山を生かしたまちづくり

 白井市の最北部に位置し、手賀沼に面する平塚は、市内でも特に美しい風景に出合える地区だ。沼を望んで5本指を広げたような台地がせり出し、その間が谷津となって里山と谷津田の景観を紡ぎ、沿岸の干拓田園地帯へと連なる。夏の日差しの中、青々とした田んぼが一段と色鮮やに輝いて美しい。
 このエリアは古くから開けた集落で、原始・古代の遺跡や古刹も残されている。市内の見所18コースを紹介する「しろい散策マップ」(市のホームページ・観光)。しろいふるさとガイドの会の堀澤三千男さんは、散策マップを活用しているが「一番のお勧めは、平塚地区の文化・歴史の里コース。市内唯一の国指定重要文化財・滝田家住宅もあり、自然も豊かです」と話す。
 里地の一角に、間伐が行き届き陽が明るくふり注ぐ、いかにも気持ちがいい竹林がある。そばの広場には手作りのベンチが並び炭窯も。NPO法人しろい環境塾のメインフィールドである。
 同塾は、ゴミの不法投棄の好餌にされている樹林地を保全・管理。耕作放棄地を生産農地に復元するために米や野菜を栽培、炭焼、竹工芸など間伐材の有効活用も。子どもの環境教育「田んぼの学校」や講演会を開催、地権者との信頼の下、里山を生かしたまちづくりに取り組んでいる。
 散策の道すがら「かつてこの通りはうす暗く人通りもありませんでした」と堀澤さん。環境塾が竹林、ヒノキ林の手入れをしたので道も明るくなったそう。里山の景観づくりや生き物復活作戦として、そばやひまわりを植え付け、不耕起移植栽培も実践している。

県で唯一、人住む国重要文化財の古民家

 散策コースの一大ポイントは茅葺寄棟造の滝田家住宅。間口17.3メートル、奥行10.4メートル、古民家では県内唯一の人が住む国指定重要文化財だ。若主人の滝田潔さんは最近、建築年代に関する資料を発見、推定されていた年代より40年ほど遡る正保年間(1644~1648)であることがわかったという。
 滝田家は昔名主であり、軒周りの構造や7.2メートルもある上屋梁間など、建築様式からもその家柄がうかがえる。土間に入り、ふと見上げるとむき出しの茅葺きが。黒々とした梁、敷き詰めた飴色の稲ワラ……思わず息をのむ迫力だ。昔の農器具や千字文が記された札など貴重な資料も保存されている。
 1005年開基の普登山連華院・延命寺も見逃せない。現在の本堂は、1660年現在地に再建された。白井七福神の一つ、本堂に安置する大黒天もまた古く、1760年の制作。蓮の葉と唐獅子の上に立つ姿が印象的だ。
 平塚には100年以上も前から続く「平塚村大師」があり、毎年5月6日に同区内88の札所を1日かけて巡拝。延命寺は大師講の寺でもある。
 境内では、1668年建造の観音堂(県指定有形文化財)や鐘楼、数多くの石塔類が見られる。梵鐘には、田村能里子画伯が中国西安のホテルに描いた壁画「二都花宴図」を原画としたレリーフが施されている。
 江戸時代、村の鎮守であった鳥見神社。創建年代は不明だが、現在の社は1834年の築。鐃速日命(にぎはやひのみこと)を祀る。緑濃い杜に静かに佇む本殿は総ケヤキの素木造で、四周を飾る唐獅子など彫刻も多彩だ。
 神社に隣接した旧第二小学校平塚分校は、映画「瀬戸内少年野球団」(阿久悠原作・篠田正浩監督)のワンシーンのような昔懐かしい木造校舎。最も古い部分は60年ほど経つ。閉校6年になるが教室は当時のまま。現在は市民団体の活動の場に。足を伸ばして白井の特産、梨ブランデーの工場を訪ねるのもいい。

エリア情報

発見メモ

 北総鉄道白井駅北口下車、徒歩8分の市役所から循環バス「ナッシー号」を利用。本数が少ないので下調べを。


アクセス

(A)白井梨ブランデー(第三セクター)/白井の梨を原料とした、珍しい梨ブランデーの専門工場。5月に南船橋駅近くのビビ ットスクエア南船橋に直営店を開店。
工場見学などの問い合わせ(電話/047-497-1477)
URL:http://www.shiroi-nashi.co.jp/

(B)NPO法人しろい環境塾/問い合わせ(電話&FAX/047-491-0660)上西さん
E-mail:cyu_jo@kyp.biglobe.ne.jp

(C)千字文/1500年前中国でつくられた、1000の漢字を重複することなく4字1句とする250の短句からなる韻文。

(D)滝田家住宅/住宅の見学は事前に白井市教育委員会文化課(電話/047-492-1123)へ

  • ※白井ふるさとガイドの会(電話&FAX/047-491-0934)会長・堀澤三千男さん

エリア情報