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君津市編

名水、自然、城が育んだ城下町 久留里城と城主ゆかりの名所

久留里城址天守閣眺望

久留里城天守閣からの眺望。山並や家々、田畑などパノラマが楽しめる

 高いところから素晴らしい景色を眺めるのは、観光の大きな楽しみです。名水の里、君津市久留里の城は「ちば眺望100景」の一つ。天守閣からは、山々に抱かれた家並や田園のパノラマが堪能できます。名所旧跡も色々。「くるりボランティアガイドの会」の会長・斎藤敏夫さんに城下町を案内していただきました。

 

久留里城天守閣

小ぶりながら雰囲気のある天守閣(昭和53年に再建)。左の土檀が本丸・天守台跡。久留里城は、城の完成後、3日に1度、21回雨が降ったという伝説から「雨城」の別名がある

久留里城址資料館

君津市立久留里城址資料館は、「郷土を掘る」「城と武士」「信仰と文化」の3部構成で郷土の歴史と自然を展示解説している。上総掘りの実物の野外展示も

高沢の水

豊かに自噴する「高沢の水」。井戸に水質のデータが添えられている

寒葵

林の下草にひっそりと自生する寒葵

ホンモロコ

7cmほどに成長したホンモロコ。特産として期待されている

ホンモロコ養殖池

川鵜やアオサギを予防するネットが張り巡らされたホンモロコの養殖場。水は上総掘井戸の地下水を利用

片倉ダム

笹川湖展望台から眺めた片倉ダム。周辺には、ヅウダ親水公園や宮ノ下ピクニック園地、片倉ダム記念館などが整備されている。笹川湖畔もみじまつりは11月21日(土)~12月6日(日)

武者行列

久留里城まつりは10月25日(日)に開催される。メインイベントは武者行列。ボール紙や専用の糸で手作りした甲冑は、それぞれ趣向が凝らされている

標高145メートルの山城、久留里城

 木更津と亀山間の丘陵地帯を、小櫃川に沿って走るJR久留里線――、無人駅もあり、車窓の自然は変化に富み、駅員がタブレット(通行証)を運転手に手渡す光景にも出合えるローカル線だ。
 城下町の玄関口、久留里駅は線内一の主要駅。この駅から国道410号を亀山方面に向かった、標高145メートルの急峻な丘陵上に久留里城天守閣がある。天守閣の最上階からは、雄大な山並や城下町、田畑のパノラマが楽しめ、紅葉に染まるこれからは美しさも格別だ。
 久留里城は、16世紀中ごろ、里見氏6代義堯(よしたか)の上総支配の拠点となり、小田原北条氏との激しい攻防戦の舞台に。その後、徳川の治世となり大須賀氏・土屋氏・黒田氏の各大名が入城、近世城郭として整備された。
 今の天守閣は昭和53年に本丸跡に再建したもので、二の丸跡に建つ君津市立久留里城址資料館では、考古資料や武具などを展示、郷土史にふれられる。同館そばの薬師曲輪からは、眼下に三の丸屋敷跡や内堀跡などが一望できる。
 500年前の古道を散策するのもいい。「私は懸崖の城と呼んでいます。攻めてきた小田原北条が何度も落城に失敗しているんですよ」とくるりボランティアガイドの会の斎藤敏夫さん。深い谷や堀切を目の当たりにし、斎藤さんの説明に納得。林の下草に見え隠れする寒葵や寒ワラビの野草も新鮮な発見だ。

平成の名水百選の「生きた水・久留里」

 久留里地区には、昔ながらの上総掘りという技術で掘られた自噴井戸群がある。地下400メートルから600メートルの水脈からわき出す水は、飲料水や農業用水に利用。この水を使う酒蔵が5カ所あるなど、井戸水は今も地元の人々の生活に密接している。昨年「生きた水・久留里」として、環境省が選定する「平成の名水百選」に選ばれた。
 「平成の名水百選」の掲示板が添えられた一般開放の自噴井戸が街中に5カ所あり、水をくみに遠く県内外から訪れる人が絶えない。その一つ「高沢の水」をくみにきた君津の主婦は「沸かしてもカルキがたまらないし、お茶やコーヒーに美味しい水なので、月2回は来ている」と。
 斎藤さんによると、久留里は清澄山系などに降った雨水が何層もの地層を通り濾過されて美味しくなるとのこと。
 名水の新たな利用で注目されているのが「ホンモロコ」の養殖。琵琶湖の固有種で絶滅が危惧されていて、幻の魚と言われる由縁だ。養殖のきっかけを「久留里にはいい水があるから」と語るのは久留里ホンモロコ生産組合の藤平量郎さん。11月には体長10センチほどになり、臭みのない味という。養殖を始めて6年になるが、川鵜やアオサギか守るのが一番大変だそう。

◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇

 10月25日(日)は久留里城まつり。手作りの甲冑で町内を練り歩く武者行列が最大の見どころ。弓道、剣舞、詩吟、太鼓、野点など様々な伝統芸能が披露される。11月21日(土)から29日(日)までは久留里現代アート展。商店街周辺や円如寺などで現代アート作家が作品を展示、一般参加のワークショップも行われる(www.kururi.info)。城下町は名所旧跡が色々。城のほかにも円覚寺・土屋家五輪塔や正源寺・加勢観音、新井白石居宅跡、真勝寺・黒田藩主9代目の墓など、この機会に出かけてみては。
 車なら、南下して笹川湖畔の景観巡りもお勧め。笹川湖展望台からの片倉ダムの見晴らしも素晴らしい。11月21日(土)から12月6日(日)は笹川湖畔もみじまつりが開かれ、期間の土・日・祝日(受付9時~10時)には湖畔公園巡りスタンプラリーが楽しめる。

エリア情報

アクセス

 久留里城址資料館/
【電車】JR内房線木更津駅からJR久留里線で久留里駅下車、徒歩約35分
【車】圏央道・木更津東ICから国道410号を鴨川方面に約20分、森林体験交流センター(駐車場)


発見メモ

(A)久留里城/標高145mの山を中心とする遺構群。曲輪とは防御・攻撃のために造成して設けた平場のこと。堀切は、尾根筋の通路を断ち切って設けた堀。通常は橋が架けられ、敵の侵入時にはずされた

(B)久留里城まつり/問い合わせ(電話/0439-52-2511)同実行委員会(君津商工会議所内)
URL:www6.ocn.ne.jp/~kimikan

(C)笹川湖畔もみじまつり/問い合わせ(電話/0439-39-3113)同実行委員会

  • ※くるりボランティアガイドの会/久留里城周辺、町並、上総掘り井戸を無料案内。2週間前までに予約を。(電話&FAX/0439-27-2875)(久留里観光交流センター)

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