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習志野市・市川市・船橋市編

埋め立てで消えた東京湾干潟のなごり自然まるごと実感できる冬鳥の楽園

谷津干潟

谷津干潟。大量繁茂のアオサを毎年多くの人の手で除去し水質汚濁を回避。アオサの再利用も始まっている

 冬の渡り鳥が見られる季節です。谷津干潟(習志野市)やふなばし三番瀬海浜公園(船橋市)、行徳鳥獣保護区(市川市)には今、シギやカモ、ユリカモメなど多くの水鳥が飛来し、心安らぐ静かな風景が広がっています。東京湾岸に残された貴重な干潟の自然に触れてみませんか。

 

谷津干潟自然観察センター

谷津干潟自然観察センターのプレイスペースでは、鳥の餌について遊びながら学べる。衣装や餌はボランティアの手作り

コガモの雄

コガモの雄。冬の時期、きれいな羽に生え替わった雄カモが見所

着水するカワウ

行徳鳥獣保護区ではカワウのこんな姿も

セグロカモメ

同保護区によく見られるセグロカモメ。背面が薄い灰色でくちばしが赤いユリカモメもお馴染み

トベラの実

鳥が好んで食べるトベラの実。同保護区の樹木は、鳥の糞の種から成長したものが多く、秋にはトウネズミモチ、マユミなど色々な木の実がなる

観察会の人々

同保護区の観察会。対岸にカワウが巣作りを続けるための営巣用やぐらが設けられている

三番瀬から望む富士山

ふなばし三番瀬海浜公園から望む富士山。来年1月15日~2月28日にフォトコンテストの作品を募集。問い合わせは同公園

シギを観察する人

干潮時は鳥たちがぐっと身近に観察できる

渡り鳥の重要な中継地、谷津干潟

 京成線谷津駅から南へ15分ほど歩くと、谷津干潟に至る。空を映す水面に、風上に向かって並ぶカモ、羽を広げるカワウ、餌をついばむアオサギ。かつて広域に見られた干潟風景の一部が今、ここに残されている。
 1960年代から70年代にかけ東京湾の埋め立てが進む中、谷津干潟はその最奥部に2本の水路で海とつながる形で残された。その後、市民や保護団体が粘り強く保護運動を展開。1988年に国設鳥獣保護区となる。5年後にはラムサール条約(国際湿地条約)登録湿地に、翌年、習志野市谷津干潟自然観察センターも開館。干潟が見渡せる観察フロアに望遠鏡が設置され、四季の様々な鳥を楽しめる。
 特にシギ、チドリ類が多く飛来することで全国的に有名だ。これらの中には、シベリアとオーストラリア・ニュージーランドの間、1万2000キロを旅するものもいる。
 「鳥が渡るエリアの湿地を世界的に守らないと絶滅しかねません。谷津干潟は中継地として大変重要な場所。ラムサール条約に登録された一番の理由です」と自然観察センターの小林晴康さん。条約は、単に規制して保全するのではなく、人間も湿地と関わっていく市民参加の「賢明な利用」を理念とする。
 同センターは環境教育の場を提供。ジュニアレンジャーという子ども向け観察プログラムやプレイスペースなど、遊びながら鳥のことを学べる工夫が施されている。約130人のボランティアによる15のグループ活動も特徴的。観察センターの職員とボランティアが協働し、干潟の魅力を伝えている。

行徳鳥獣保護区と船橋三番瀬の魅力

 干潟の自然を実感するには、観察会に参加するのが一番だ。千葉県指定の行徳鳥獣保護区に面した千葉県行徳野鳥観察舎では、定期的に観察会を開催(下欄「発見メモ」参照)。普段は入れない保護区を巡り、植物や水鳥、湿地の生物を解説し好評を博している。
 1960年代半ばに一帯が埋め立てられた時、環境保護運動と地域開発が激しく対立。折衷案の形で造成によって誕生したのが保護区だ。観察舎では、かつてあった湿地や干潟環境の復元にも取り組んでいる。
 実際に保護区に入ると、干潟に淡水池、蓮田に水田、ヨシ原、笹藪のトンネルと、実に変化に富んだ環境だ。ヒヨドリやウグイスが鳴き、カンタンの虫の鳴き声も。タヌキやサギの足跡、モズが枝に刺した餌(速贄=はやにえ)も楽しい発見。
 実を食べた鳥の糞から発芽した樹木も多く、多様な植生だ。エノキやマユミの紅葉が美しい。ここでは自然が五感に語りかけてくれる。観察会に参加した江田未佑さん(10歳)は「初めて見たカイツブリの仲間の頭の赤い鳥も印象に残りました。カワウの群れはすごかった」とにこにこ顔。
 「冬は鳥の種類や数が一番多い時期。春・夏は花や干潟の生き物を、秋は紅葉を楽しめます」と同舎友の会の野長瀬雅樹さん。保護区は四季を通して魅力にあふれている。
 水鳥の風景といえば、ふなばし三番瀬海浜公園の三番瀬も素敵な場所。潮がひいた干潟は、人のすぐ側をシギが群れをなして歩き回り、波打ち際にはカモメがずらり。海に直に触れることができ、心安らぐ光景が広がる。
 関東の富士見百景の選地でもあり、空気が澄むこれからは海を隔てて富士山も楽しめる。夕陽で頂上が輝くダイヤモンド富士は来年2月14日。
 公園内釣り館の三番瀬コーナーでは、三番瀬の歴史や生物などをパネル展示。三番瀬に棲息する本物の魚介類を水槽に見ることができる。

エリア情報

発見メモ

(A)習志野市谷津干潟自然観察センター/12月23日(水・祝)10時から「ミニ門松を作ろう」、13時から「干潟のプランクトンをのぞいてみよう」。27日(日)8時から「冬のおさんぽバードウオッチング」。京成線谷津駅から徒歩30分。
(電話/047-454-8416)
URL:www.yatsuhigata.jp

(B)千葉県行徳野鳥観察舎/保護区の定例観察会は毎週日曜・祝日(休館日除く)、13時30分集合、雨天中止。夕暮れ観察会は第4土曜、16時集合(2月以降16時30分)、雨天時は館内観察。東京メトロ東西線南行徳駅または行徳駅から徒歩25分。
(電話/047-397-9046)
URL:www.city.ichikawa.lg.jp

(C)ふなばし三番瀬海浜公園/12月20日(日)10時から12時に釣り大会、三番瀬の砂浜でとれた貝殻で作るキャンドル工作教室やミニSL乗車会も同時開催。JR船橋駅南口から京成バス「船橋海浜公園」行き終点下車。
(電話/047-435-0828)
URL:www.park-funabashi.or.jp

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