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大多喜街道

往時の難所の痕跡が今も残る古街道 街道をたどり歴史散策へ

渡辺家住宅

渡辺家住宅/江戸後期、嘉永2年に建築されたという町家。国指定重要文化財。非公開

 伊南房州通往還(2011年8月26日号・9月23日号掲載)と長生郡長柄町の追分バス停近くで分岐し、勝浦に至る大多喜街道。今回は茂原駅を出発し、見どころ豊富な城下町・大多喜を中心に長南町の市野々バス停から勝浦までをたどります。

 

豊乃鶴酒造

豊乃鶴酒造/江戸期・天明年間創業の造り酒屋。現在も商いを続けている。母屋は明治7年の建築、国の有形文化財

商い資料館

商い資料館1階

商い資料館/土蔵造りの建物を改修し、平成13年にオープン。1階(下段)には昔の商家を再現した帳場、2階は当時の暮らしが偲ばれる生活用品や道具、資料を展示

勝浦港の夕景

勝浦港の夕景/勝浦駅から南に歩いておよそ5分。多くの漁船の向こうに夕日が沈む。堤防から釣り人が糸を垂れる

小湊鐵道バス

小湊鐵道バス/茂原駅から大多喜車庫に向かう「茂41系統」、勝浦駅方面に乗り継ぐ「勝11系統」は、いずれも1~3時間に1本程度

熊野の清水

熊野神社の鳥居

熊野の清水/市野々バス停から歩いて20分ほど。熊野神社の崖から湧いた水が小さな池に注ぐ。そこには鯉がゆうゆうと泳ぐ

旧大多喜街道小土呂坂

旧大多喜街道小土呂坂/小土呂バス停の手前、三上神社の左手にある入り口。木々を抜けると堰が佇む

日本名水百選認定「熊野の清水」

 茂原駅から「小湊鐵道バス・茂41系統」に乗り、揺られること30分あまり、市野々バス停から古街道の旅が始まる。
 バス停から県道147号・長柄大多喜線を北に歩き、分岐を左に曲がれば日本名水百選の一つ「熊野(ゆや)の清水」に20分ほどで着く。昭和60年(1985年)に環境庁(現環境省)が認定した名水だ。熊野神社の崖から湧き出る少し白濁した清水は、どんな日照りでも涸れたことがないという。多くの人がこの水を求め、県外からも汲みに訪れる。
 横に目をやると「旧大多喜街道」の案内板が。導かれて歩くと、往時を偲ばせる古街道があった。ここが難所・棒坂だ。市野々バス停まで行けるはずなのだが、ここは見るだけにしておこう。
 清水の道路を挟んだ向かいには、熊野の清水公園がある。小さな公園だが、スイレンや花ハスなどの水生植物、他にも四季折々いろいろな花が咲くそうだ。
 市野々バス停に戻り、旅を続けよう。
 10分ほど進んだ小土呂(おどろ)バス停手前に三上神社が鎮座し、その左手が古街道・小土呂坂の入り口だ。木々の間を抜け、少しだけたどることができた。
 さらに進み、いすみ鉄道の高架をくぐれば城下町・大多喜の商店街だ。古街道沿いには、歴史を感じる商家が建ち並ぶ。夷隅支庁前バス停で降り、房総の小江戸とも呼ばれる大多喜の町を散策することにしよう。

風情ある城下町 大多喜の町並み

 古街道を少し戻り、四ッ門通りを進みデンタルサポート大多喜駅前の大多喜町観光本陣(案内所)へ。ここで町内散策に役立つ「城下町散策絵地図」を手に入れ、じっくり歩いてみることにしよう。
 駅正面の大手通りを抜け、古街道である城下町通りに。右に曲がり、すぐにあるのが国指定重要文化財の渡辺家住宅だ。嘉永2年(1849年)、江戸後期築の町家である。数軒先には、大多喜城大手門の材料を使用したと伝わる伊勢幸酒店。向かい側にも歴史を感じる建物がズラリと並んでいる。
 権現坂通りとの交差点角に建つのは商い資料館。土蔵造りの建物を改修、平成13年にオープンした江戸から明治期の商いと暮らしを展示する資料館だ。さらに進めば、天明年間創業と伝わる豊乃鶴酒造、現在も旅館を営む大屋旅館など歴史ある建物が次々現れる。
 城下町通りを進み、三口橋手前の大多喜車庫前バス停から「小湊鐵道バス・勝11系統」に乗り、勝浦駅に向かおう。
 三口橋からは、いすみ鉄道の高架の向こうに大多喜城を復元した千葉県立博物館大多喜城分館が望める。房総の城と城下町をテーマに武士や城郭などの資料を展示する同館では、12月4日(日)まで企画展「中房総の古社寺」が開かれている。
 部田バス停のあたりで古街道を外れ、戻るのは下原バス停近く。ここから古街道は、ほぼ国道297号をたどる。
 しばらく走った中谷バス停の手前を左に入ると長慶寺が鎮座する。本堂は勝浦市指定有形文化財で、市内で最も古い建物と案内板に。
 新田バス停の先で古街道は右に折れるが、バスは国道297号を進み勝浦駅へ。駅から5分ほど歩き、勝浦港の夕景を見て旅を終わろう。

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