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銚子街道

利根川に沿うように伸びる古街道 水郷の町から始まる街道の旅

忠敬橋から小野川沿いの家並み

忠敬橋から小野川沿いの家並み/一帯は平成8年12月、関東地方で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に選定

 木下街道(2011年1月21日号・2月25日号掲載)の木下河岸から始まる銚子街道。利根川に沿って通る、物資の輸送と共に鹿島・鳥栖・香取の三社詣でや銚子の磯遊びへ旅する道でした。今回は江戸情緒を残す佐原を出発、銚子まで訪ねます。

 

樋橋

樋橋/その落ちる水音から通称「ジャージャー橋」と呼ばれる小野川にかかる樋橋。9時から17時まで、30分間隔で水が流れる。橋を渡った先が伊能忠敬記念館

町並舟めぐり

町並舟めぐり/伊能忠敬旧宅前が乗船場。女船頭が操る舟にゆられながら歴史的建造物を見上げれば、佐原の原風景を感じられる

滑川家の長屋門

滑川家の長屋門/滑藤薬局バス停前にある。このあたりは江戸時代に河岸として賑わった。利根川水運で繁盛した当時を偲ばせている。非公開

千葉交通

千葉交通/佐原駅から小見川駅に行く「大倉線」は8時15分、11時35分、15時30分、18時10分の4本。豊里駅入口から銚子駅方面への「豊里ニュータウン線」は8時27分、12時17分、15時47分、19時7分の4本

植田屋荒物店の蔵

植田屋荒物店

植田屋荒物店/忠敬橋のたもと。宝暦9年創業の老舗。竹・木工製品を扱い、店舗を抜けた奥にある蔵(上段)を公開

谷屋呉服店・夢紫美術館

谷屋呉服店・夢紫美術館/小路バス停から5分ほど、古街道沿いにある。嘉永元年創業、左の土蔵が夢紫美術館として公開されている

小江戸・佐原歴史ある町並み

 「路線バスでたどる房総の古街道」最終回は銚子街道。スタートは佐原駅だが、バスに乗る前に江戸情緒を残す佐原の町を散策することにしよう。
 駅前を南に進んだ諏訪神社の鳥居前を左に折れ、しばらく歩くと江戸から明治期の建物が軒を連ねる町並みが現れる。福新呉服店やそば屋の小堀屋本店など、千葉県有形文化財の商家もある。先の震災で大きな被害を受けた正文堂書店(県有形文化財)を過ぎれば、小野川にかかる忠敬橋。両側に趣ある建物が並ぶ。
 橋を越え川沿いを右に入ると、そこに歴史に残る偉業を成し遂げた伊能忠敬の旧宅が構える。ここも震災の被害を受け、公開が中止されている。庭で作業している方に聞いた話では、国指定史跡のため復旧に2年はかかるそうだ。
 向かいの樋橋を渡れば伊能忠敬記念館がある。日本で初めて、実測による全国地図を作った忠敬。同館では、彼の人生を年代順に追い、その業績の集大成である「伊能図」の数々も展示。1月22日(日)まで企画展「忠敬の協力者たち」が開かれている。あまりスポットがあたることのない、測量器具を作った時計職人や後押しした大名、現地の測量家などを紹介する。
 旧家の建ち並ぶ古街道をさらに歩くと、左に八坂神社が見えてくる。境内に山車会館があり、佐原の大祭で引き回される2台の山車を館内に常設展示。パノラマ大画面では、大祭の迫力と熱気を感じられる。

河岸の繁栄今に伝える旧家

 八坂神社前にあるバス停から「千葉交通・大倉線」に乗り、10分ほどで津の宮バス停。利根川のほとり、鳥居のあるところが津宮鳥居河岸だ。
 バスは古街道に重なる国道356号をひた走り、20分ほどで小見川駅に着く。古街道は少し手前の小路バス停先で左折し、すぐ右に曲がる。この道沿いに嘉永元年(1848年)創業の谷屋呉服店があり、隣接する土蔵(築130年余)が夢紫美術館として公開(無料)されている。巻き貝のパープル腺で染める、貝紫染色の染織工芸品を収蔵。優美な作品に出合える。
 小見川駅に着いたが、ここから古街道をたどるバスがない。成田線で3駅移動、下総豊里駅から陣屋町行きの「千葉交通・豊里ニュータウン線」に乗ることにしよう。
 駅から古街道に出て左折、豊里駅入口バス停で乗車し走ること5分あまり。忍町バス停あたりから、古街道はクネクネと曲がりながら上り下る。
 さらに5分ほど走った滑藤薬局バス停前に、歴史を感じる大きな長屋門が見える。野尻海岸の廻船問屋だった滑川家の門だ。椎柴駅を過ぎた富士正食品バス停近くには、煉瓦塀に囲まれた古めかしい蔵がある。資料によると、こちらは高田河岸の廻船問屋・宮城家だそうだ。このあたりは、かつて家の裏手が利根川の河岸で、水運で繁盛したという。
 余山仲町バス停を過ぎ、柴崎住宅前バス停手前で古街道は左へ。バスはそのまま国道356号を進み10分ほどで銚子駅に着く。旅はここまでだが、バスの終点は陣屋町バス停。近くに飯沼観音として知られる圓福寺が鎮座する。
 朱色も鮮やかな観音堂から南に200メートルほど、厳かな雰囲気の圓福寺大師堂は嘉永元年再建、164年の歴史を漂わせる。

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