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房総往還②

江戸湾防備のために整備された古街道 漁師町の面影残る街道

宮醤油店

宮醤油店/江戸時代末期、天保5年(1834年)創業。天然醸造方式の醤油を製造している。現在の店舗は明治25年(1892年)に建てられたもの。左右の蔵や離れを含め、2007年に国の登録有形文化財に指定された

 房総の主要道であった房総往還。前回(2011年5月27日号)は千葉から姉崎をたどりました。房総往還2回目となる今回は、江戸時代後期に整備された海沿いのルートを、2本の路線バスを乗り継ぎ木更津から佐貫まで訪ねます。

 

飯野陣屋壕跡

飯野陣屋壕跡/亀下バス停から歩いて20分ほど。日本三陣屋の一つに数えられたという。周囲には水壕が巡らされ、土塁も現在に残されている。千葉県指定史跡

佐貫城跡

佐貫城跡/山を巧みに利用した佐貫城。三の丸から二の丸に向かう大手道の途中にある虎口

天羽日東バス

天羽日東バス/佐貫町駅へ向かう「湊富津線」は1~3時間に1本程度で、平日一日8本の運行。土曜休日運休の便もあり、本数が少ないので注意を

日東交通

日東交通/青堀駅を経由して富津公園に行く「富津線」は、およそ1時間に1本の運行

狸塚

童謡碑

證誠寺境内

證誠寺/境内(下段)の左手には狸塚(上段)と童謡碑(中段)がある。境内正面に見えるのは本堂

人見神社手水舎

人見神社手水舎/象徴が使亀のためか亀の口から水が出ている

見どころ豊富な宿場町・木更津

 木更津船で江戸と直結していた宿場・木更津。木更津駅西口から富津公園行きの「日東交通・富津線」に乗り、旅を始めよう。
 駅を出発したバスは、歌舞伎「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」でおなじみ、切られ与三郎の墓がある光明寺を過ぎ左折、古街道に入る。
 2つ目のバス停、南町バス停左手の路地を入った先には成就寺。ここには、初代波の伊八が彫った狛犬がある。
 少し先、矢那川にかかる證誠寺橋の手前を右に入ると、狸囃子伝説で知られる證誠寺だ。幼い頃に歌った童謡「証城寺の狸囃子」は、この寺に伝わる伝説をもとに野口雨情が作詞、中山晋平が作曲したもの。境内には童謡碑と狸塚があり、案内板によれば、童謡碑は野口雨情と中山晋平の直筆が発見されたことを機に昭和31年に、狸塚は童謡の流行を記念して昭和4年に建てられたとある。また狸塚は、狸囃子伝説に登場する、おなかを叩きすぎて腹の皮を破ってしまった大狸を葬ったとも。狸や和尚に扮した子どもたちが童謡に合わせて踊る「狸まつり」は10月15日(土)に行われる。
 国道16号を横切り、しばらく進んだ桜井南バス停の手前、住宅の間の細い路地を左に入った先に日枝神社が鎮座する。小山を登った小さな社殿の前には、2基の常夜灯が。かつては、この明かりが、海から港に戻る船の目印になっていたそうだ。

君津漁業の歴史を知る資料館

 館山道をくぐり、しばらく進むと神門(ごうど)バス停。南に見える人見山の頂上に人見神社が鎮座する。この神社では毎年7月の祭礼で、人が馬と共に石段を登り、裏坂を通って人見神社の拝殿に躍り込む「神馬(おめし)」と呼ばれる神馬奉納の儀が行われている。君津市指定の無形民俗文化財だ。300段以上ある石段を登った境内には、君津の街並みと東京湾が一望できる絶景が待っている。
 バス停の北側には、ノリづくりと漁業の資料を展示する君津市漁業資料館がある。江戸時代の終わり頃、近江屋甚兵衛が千葉県で初めてノリづくりに成功、上総ノリ誕生の地なのだ。
 青堀駅を経由し、富津公園に到着。富津公園入口バス停で「天羽日東バス・湊富津線」に乗り換え、佐貫町駅へ向かおう。
 大貫駅を過ぎ、岩瀬バス停で古街道は左折するが、バスはそのまま国道465号を進む。左折した古街道には富津中央公民館があり、その敷地の奥に弁天山古墳が丘のように見える。この古墳では、本来地中に埋まっている石室を見ることができる。
 再び古街道と合流するのは粟畑バス停の先。右手に東京湾観音の後ろ姿を見ながら佐貫町駅に着いた。バスでたどる古街道の旅はここまでだ。
 佐貫町駅前を左折する国道465号は、木更津の桜井から内陸部を通ってきた、もう一つの房総往還。この道を10分ほど歩いた国道127号との交差点に、天保5年(1834年)創業の宮醤油店がある。店舗は明治25年(1892年)築、国の登録有形文化財だ。さらに15分あまり歩いた先には、別名「亀城」と呼ばれる佐貫城跡。登城口左には大手門の石垣が、山道を登ると土塁などが残されている。

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