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房総往還③

海岸沿いを通る古街道 美しい風景を楽しむ街道

鋸山ロープウェー

鋸山ロープウェー/標高394メートルの山頂展望台から、東京湾・浦賀水道や三浦半島、富士山まで望める。「鋸山山頂駅」から10分ほど下ると日本寺の入り口

 房総の主要道であった房総往還。これまでの2回で千葉から姉崎(2011年5月27日号)、木更津から佐貫(同年6月24日号)をたどりました。3回目となる今回は、路線バスを乗り継ぎながら富津市の湊から鋸南町勝山まで訪ねます。

 

大黒山

大黒山/「安房勝山駅」から10分ほど。ここには房総で組織捕鯨を始めた醍醐新兵衛の墓があり、頂上には天守閣を模した展望台が。鋸南町30周年を記念して平成2年に建てられた

日本寺の大仏

千五百羅漢

日本寺/日本寺には、高さ31メートルもある日本一の大仏(上段)や千五百羅漢(下段)、百尺観音、断崖絶壁の地獄のぞきなどがある

鋸南町営循環バス

鋸南町営循環バス/鋸山保田口から勝山駅方面に行く「赤バス」は8時59分、15時24分の2本のみ。保田駅からなら7時44分、9時4分、11時34分、15時29分、18時24分の5本。写真は菱川師宣記念館もある中央公民館前バス停

天羽日東バス

天羽日東バス/東京湾フェリー前に行く「竹岡線」は8時35分、12時21分、17時19分の3本。保田駅方面に乗り継ぐ鴨川日東バス「1-5金谷線」は6時45分、9時40分、13時40分、16時40分の4本。本数が少ないので注意を

切り通しのようなトンネル

燈篭坂大師

燈篭坂大師/参道の入り口を抜け、切り通しのようなトンネル(上段)を通った左側に長い石段と坂がある。登りきったところが本堂(下段)で、眼下を内房線が走る

合掌館

合掌館/50年前に白川郷から移築された合掌造りの建物。移築後30年間眠っていたそうだが、ボランティアの手で今年の春に公開された

見応え十分な手彫りのトンネル

 今回の旅の始まりは上総湊駅から。東京湾フェリー前に行く「天羽日東バス・竹岡線」に乗ろう。
 湊川を渡り、内房線を越え大きく左にカーブすると、右手に東京湾が広がる。駅から10分ほどで大師口バス停。トンネルの手前左が燈篭坂大師参道の入り口だ。参道を歩き、岩をくり抜いた狭いトンネルをくぐり右を見ると、見事な2つ目のトンネルが。幅は車1台分ほどしかないが、高さはゆうに10メートルはありそうだ。トンネルの前後が切り通しになっていて、より高さが感じられ、岩肌そのままの内壁には手彫りの跡が残っている。このトンネルを抜けた左に、本堂に通じる、燈篭が並んだ石段と坂がある。
 登りきった本堂右手に、獣道のような細い道が続く。燈篭坂大師の北西裏手にある城山は、かつての造海城(つくろうみじょう)。その大手口が、このあたりだったという。
 しばらく進み、竹岡駅を過ぎると黄金井戸バス停。目の前が天然記念物・ヒカリモの発生地だ。正面に3つ見える鳥居の真ん中の奥にある洞窟にいつも水がたまっていて、菜の花の咲く頃に水面に多数浮遊し、黄金色に輝いて見えると案内板に。毎年同じ場所で定期的に大量発生するのは、全国的にも珍しいそうだ。
 右に海、左に内房線を見ながらバスは走り、金谷港にある東京湾フェリー前に到着した。

浮世絵の祖ゆかりの地を訪ねる

 東京湾フェリー前から「鴨川日東バス・1‐5金谷線」に乗り換えるが、少し寄り道して、近くの鋸山ロープウェーや日本寺を訪ねたい。ロープウェー山麓駅に向かって古街道を15分ほど歩こう。
 途中、合掌造りの建物が左側に見えてくる。今年春に公開された合掌館だ。築230年、50年前に白川郷から移築されたものという。土・日・祝日のみ開館し、鋸山や金谷の歴史資料を館内に展示、また保養所としても使われているようだ。
 鋸山ロープウェー山麓駅からおよそ4分の空の旅で山頂駅に。鋸山は、良質な房州石の産地として知られる。山頂駅建物内には石切りの歴史資料コーナーがあり、山頂展望台に登れば目の前にパノラマが広がる。
 案内板に従って山頂駅から10分あまり下ると日本寺の入り口だ。千五百羅漢や大仏をめぐり、表参道を進めば鋸山保田口バス停。「鋸南町営循環バス・赤バス」で安房勝山駅へ行こう。
 5分ほどで保田駅に到着。海に向かって歩くと、見返り美人の浮世絵で有名な菱川師宣の墓がある別願寺に。近くには誕生地もある。赤バスに5分も揺られれば中央公民館前バス停だ。ここに菱川師宣記念館があり、9月19日(月・祝)まで企画展「奇怪・妖怪ものがたり」が開かれている。
 さらに5分ほどで安房勝山駅に着く。途中の竜島バス停近くには、源頼朝上陸地の碑が海を背に立っている。南に目をやれば大黒山の頂上に天守閣風の建物が見えるが、これは天守閣を模した勝山城展望塔。勝山城はこの地ではなく、勝山漁港を挟んだ向かいの峰にあった。
 房総往還は、さらに館山まで続くが、赤バスは佐久間ダム方面に向かう。今回の旅はここまでにしよう。

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