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伊南房州通往還②

九十九里と房総の産物を運ぶ古街道 街道をたどり江戸湾へ

喜多神社

喜多神社/喜多バス停から北東に歩いて20分ほど。切り通し状の細く急な登り坂が神社へ続く

 外房回りで館山から千葉市浜野をつなぐ伊南房州通往還。前回(2011年8月26日号)は、館山から安房小湊をたどりました。2回目となる今回は、3本の路線バスを乗り継ぎ、長生郡一宮町から千葉市浜野を訪ねます。

 

六地蔵の茅葺きの民家

六地蔵の茅葺きの民家/六地蔵局前バス停の前に建つ民家。歴史を感じさせる。非公開

草刈の街並み

街道の右側の用水

草刈の街並み(上段・下段)/宮ノ下バス停の先。板塀が落ち着いた雰囲気を醸し出す街並み(上段)。街道の右側には用水が流れ(下段)、そこにはゆうゆうと鯉が泳ぐ

市津湖

市津湖/長柄ダムによってできた人造湖。周囲には約4kmの「さくらコース」、約13kmの「自然体験コース」がありウォーキングが楽しめる

小湊鐵道バス

小湊鐵道バス/上総一ノ宮駅から茂原駅に行く「茂37系統」は7時58分、17時6分の2本。ロングウッドステーション方面に乗り継ぐ「茂23系統」、さらに乗り継ぎ浜野駅へ行く「浜02系統」は、どちらも30分~1時間に1本程度

玉前神社の御神水

玉前神社のさざれ石

玉前神社の御神水(上段)とさざれ石(下段)/鉄分を多く含むという御神水。下段は、君が代に詠まれているさざれ石だそうだ

鵜沼堰のほとり

堰東側に砂利道

鵜沼堰/薮塚入口バス停近く。ほとりにはヘラブナ釣りを楽しむ人の姿が。堰の東側に砂利道があり、古街道ではないが「こんな感じだったかも」と思える道

一宮の地名由来伝える玉前神社

 今回の旅は上総一ノ宮駅から。駅前の古びた食堂前にあるバス停で「小湊鐵道バス・茂37系統」に乗り、茂原駅を目指すことにしよう。
 駅前の路地を抜け古街道に合流。2つ目のバス停が鳥居前だ。近くには玉前(たまさき)神社と観明寺が鎮座する。
 玉前神社は、平安時代には上総国の一ノ宮として日本の中でも重きを置く神社とされていたと案内板にある。一宮町は門前町で、玉前神社が地名の由来にもなっているという。貞享4年(1687年)に建立された黒漆塗りの社殿は県指定の有形文化財であるが、現在は平成の大修理中。完成は平成25年9月の予定だ。
 神社より少し奥に、観明寺の四脚門が見える。町指定文化財で、神仏混淆(こんこう)の時代を物語るという。門を抜けすぐ左にある駐車場脇の小道を進むと、一宮城址の大手門が左手に現れる。城山公園として整備されているが、訪れた時は先の大震災の復旧工事中。けれど高台の城址からは、一宮の街並みが望める。
 一宮橋を渡り、5分ほど走ると薮塚入口バス停。右手の鵜沼堰では、多くの釣り人が糸を垂れる。3つ先の七井戸バス停近くには、ガソリンスタンドの裏手に追分道標が残る。横には古びた半鐘が。鳴らされることはあるのだろうか。
 バスは10分ほどで茂原駅に到着。ロングウッドステーションに行く「茂23系統」に乗り換えよう。

板塀の連なりが街道の趣を残す

 茂原駅を出て5分あまりで銀座通り。信用組合前バス停の先を左に入った昌平町商店街では、4と9の付く日に江戸時代初期から続く六斎市が夕暮れまで開かれる。訪れたのが夏の昼下がりだったためか、野菜を売る露店が数軒出ているだけだったが、休日に重なり過ごしやすい気候になれば賑わいを見せるのだろう。
 県道14号・千葉茂原線を左折、10分ほどの押日バス停の先から古街道に重なる。さらに進んだ鼠坂バス停手前で右折し、狭く急な坂道をバスは登る。ここが鼠坂だ。かつての旅人も、さぞ息を切らしながら歩いたことだろう。
 六地蔵バス停を過ぎる頃、右側に茅葺きの民家が見えてきた。並ぶ小山からは六地蔵がこの民家を見下ろす。地名は、この六地蔵が由来とか。
 バスは古街道に合流したり離れたりしながら走り、皿木バス停を右折し、市津湖に囲まれるロングウッドステーションに到着。「浜02系統」に乗り継ぎ、浜野駅へ行こう。
 10分ほど走った喜多バス停手前を右に入り、谷津田が広がる風景を抜け、切り通し状の急な小道を登れば喜多神社だ。その切り通しの細い道は「昔の街道はこんな感じだったのかも」と思わせる風情だ。
 ちはら台駅近くの閑静な住宅街を抜け、宮ノ下バス停先に草刈の街並みが現れる。板塀が街道の趣を醸し出す。右側には用水路があり、家々の玄関には小橋がかけられ、その用水にゆったりと鯉が泳ぐ。
 草刈橋のたもとを通り、村田川沿いにバスは走る。古市場バス停先、自動車用品店前の小さな馬頭観音を見ながら右折、古街道を外れて県道へ。館山道をくぐり、国道16号を越えれば、今回の旅の終着点浜野駅だ。県道を進んだ先、本行寺の近くで、伊南房州通往還は房総往還と合流する。

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