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御成街道(6月)

復元された古道が残る古街道 街道を歩き続け東金へ

御成街道おあし坂

御成街道おあし坂/鬱蒼と茂る森の中を急坂で下る。急傾斜のため、歩幅を広く大足で上り下りしたことからおあし坂の名が付いたという

 千葉県最北端の関宿から南東の東金まで、ゆっくり古街道をつなぎながら歩きます。最終回となる6回目は、徳川家康が鷹狩りのために造らせた「御成街道」を千葉市・千城台から終着点の東金市・八鶴湖までたどる、およそ20kmの旅です。

 

おあし坂入り口

おあし坂の入り口/正面の木の右横にぽっかり空いたところが入り口。小さな手書きの案内板はあるが、ちょっと不安になる

ビンダライ池

趣ある古街道

ビンダライ池と趣ある古街道(上段・下段)/かつて家康は、ここの景色をたいそう気に入り休憩。池の水をタライに入れ髪を整えたと伝わる。池の先に続く古街道(下段)は往時の雰囲気を今に伝えているようだ

山王坂

山王坂/日吉神社から八鶴湖に通じる参道。途中にS字状の切り通しがあり、かなりの急坂だ

金親の長屋門

金親の長屋門/古街道沿いに歴史を漂わせる長屋門が3軒残る

鹿島川沿いの谷津田

鹿島川沿いの谷津田/古街道の両側にのどかな風景が広がる

千葉市乳牛育成牧場

千葉市乳牛育成牧場/千葉市内の酪農家からホルスタインの雌仔牛を預かり育てている。8時30分から17時まで自由に見学できる

街道の風情残す金親の長屋門

 県最北端の関宿から南東の東金まで、歩いてたどる旅もいよいよ大詰め。今回は一気に八鶴湖畔の東金御殿跡まで行こう。旅の続きは千葉都市モノレール・千城台駅からだ。
 駅から北東に500メートルほどで御成街道に出る。右に曲がり、少し進むと街道はグッと狭くなり、アップダウンも激しくなる。
 前回紹介した提灯塚を横に見ながら坂を下り、上ればそこは、かつての金親宿。歴史を感じさせるりっぱな長屋門が3軒残る。このあたりの街道は、道幅も往時とほぼ同じ3間(約5・5メートル)あまり。古街道の風情が漂う。
 この先、金親町交差点で県道53号に合流。すぐの路地を左に入った奥に、金光院の赤い山門が見える。小振りで質素な門だが、もとは御茶屋御殿の裏門で、移築されたものと伝わる。この寺は家康が鷹狩りの際に訪れ、宿泊したこともあると縁起の石碑に刻まれている。
 古街道はすぐに県道と分かれ直進するのだが、道筋が分かりにくい。交差点手前で右に枝分かれする細い道が直線でつながる。これが古街道だろう。
 少し歩くと、左に雑木林が見えてくる。鷹狩りの休憩所として家康が造らせた御茶屋御殿の跡だ。奥に進むと、そこに一辺約110メートル四方の広大な敷地が広がる。周りには空堀と土塁が今も残っている。空堀は断面がV字形の薬研堀で、幅は5メートルほどあったという。

家康も通ったおあし坂を下る

 台地上をまっすぐ伸びる古街道を進むと、やがてS字状の急な切り通しを下る。その先、鹿島川沿いに懐かしい谷津田の風景が広がっている。
 右側から覆い被さるように茂る椎の古木をくぐり、少し歩くと左側に千葉市乳牛育成牧場が見えてくる。平日の午前中なら放牧中の仔牛たちを街道から見られ、人懐こいのか近づいてくる。かなりフレンドリーだ。
 古街道は、八街市に入り途切れる。現在の街道は大きく左にカーブし迂回。再び現れるのは二州小学校沖分校の南東、共同墓地のあたり。
 アップダウンを繰り返しながらしばらく歩くと、家康が髪を整えたと伝わるビンダライ池が右手に現れる。この先も、木々がトンネルを作る趣ある道が続く。
 千葉東金道路をくぐり、県道301号を横断して正面の砂利道へ。古街道は山中に消えるが、抜けた先が国道409号で、ここから復活。この先は直線ではなく、すでにあった道を利用したという。
 滝交差点で国道と分かれ、県道301号のルートをたどる。東金高等技術専門学校を過ぎて左に大きくカーブ。ここから、御成街道には3つのルートが存在したという。昨年発見された資料によると、ここにある細い道を右に入り施設沿いに進んだところのおあし坂を下る道が表道として裏付けられたそうだ。このルートをたどることにしよう。
 急勾配のおあし坂を下りきると、いきなり視界が開ける。田畑の中を歩き、やがて国道126号に合流。台方三差路交差点を左に進めば八鶴湖に着く。本漸寺の隣にある県立東金高校が東金御殿跡。旅の終着点だ。
 時間があれば、日吉神社から八鶴湖への参道も歩いてほしい。歴史を刻むような道だ。

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