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ヒゲタ醤油工場・史料館見学

銚子の醤油醸造、今と昔

史料館

史料館では醤油づくりの珍しい道具が見られる

 水運と温暖な気候風土に恵まれた銚子は、江戸時代から醤油づくりを育んできました。「ヒゲタ醤油」は400年近い醤油醸造の歴史を今に伝え、工場敷地内の史料館や醸造蔵ではその一端に触れることができます。

 

醤油の瓶

大正から昭和初期に使用された御用醤油の瓶

フレスコ画

醸造蔵に展示の「天地人」と題したフレスコ画。本場イタリアでも稀な2.8×10mの大作

大樽

仕込み用の大樽。材料、技ともに今ではこれほどのものを作るのは難しい

藤本さん

熟成したもろみを布に包み圧搾し生醤油を絞る工程を説明する藤本さん。現在、この圧搾手法で限定品が作られている

絹の万祝

今となっては貴重な絹の万祝

紀州から銚子へ

 醤油は日本が世界に誇る調味料だが、そのルーツは鎌倉時代にさかのぼる。1254年に宋から戻った禅僧覚心が紀州由良(和歌山県日高郡)に「經山(きんざん)寺味噌」の製法を伝え、やがてその上澄みが調味用として使われるようになったのが元祖といわれる。
 銚子での醤油づくりは1616年、ヒゲタ醤油の創始者田中玄蕃(げんば)によって始まった。銚子沖は黒潮と親潮が交差する。玄蕃は、黒潮を利用した紀州との交流から醤油づくりのヒントを得たという。
 麹の育成やもろみの熟成は、今でこそ機械的に管理できるが昔は自然が頼り。銚子の温暖多湿な気候は醸造に好適で、醤油産業の発展をもたらした。水運に恵まれたことも大きい。物流の主役、舟によって大豆・麦・塩などの原料が各地から調達され、できた醤油は江戸へと運ばれた。ヒゲタ醤油は工場見学や史料館を公開し、こうした醤油醸造の昔と今を紹介している。
 「弊社は900万人分の年間消費量に相当する約7万キロリットルを生産しています。まずは工場へご案内しましょう」と藤本敏雄さん。
 醤油は大雑把にいうと、大豆と小麦を混ぜ麹菌を植えつけ醤油麹を作り、塩水を加えてもろみを発酵・熟成させ、これを絞って加熱殺菌、検査工程を経て誕生する。ヒゲタ醤油は独特なあかね色が特徴。
 実際、室温30度・湿度100%に管理された麹室や、コンクリートのもろみタンクからそれぞれ特有の芳醇な香りが漂い、もろみがプチプチと発酵するさまは自然の神秘を垣間見る思いだ。

珍しい超特大鉋

 醤油蔵には仕込み用大樽や、利根川で利用された舟(復元)も展示。大樽は1リットルのペットボトル1万本分のもろみが仕込める大きさで、箍(たが)の真竹は長さ10メートル級とか。職人の技がしのばれる。
 創業385年を記念して制作されたフレスコ画も見学のポイント。縦2.8メートル横10メートルの漆喰壁に、昔の醤油づくりの様子が色彩豊かに描かれている。イタリアの伝統的美術手法で表現した日本の食文化――洋と和の出合いがユニークだ。
 史料館では、ヒゲタ醤油の歴史や醤油に関する昔の道具、容器、内外博覧会の受賞メダルなど、約200点が見られる。中でも、大黒柱のような超特大鉋(かんな)にはビックリ。ほかに舟の櫓や瀬戸樽など珍しい物がいろいろある。

外川ミニ郷土資料館は手作りの魅力

 史料館から足を延ばしてローカル線銚子電鉄で小さな旅はいかが。終点の外川駅そばには歴史散策のスポット、外川ミニ郷土資料館がある。
 外川町の活魚問屋・〆印島長水産の島田泰枝さん(館長)らが開設したもので、竹久夢二の資料や貴重な絹の万祝(まいわい・漁師の祝着)、犬吠埼灯台に使われたレンガ、昔の漁具などが展示されている。大半は同館の趣旨に賛同する人々の提供によるもので、漁船の模型や漂流化石から、銚子の民話、方言、漁師の諺をまとめた冊子などまで、心温まる手作りの資料が多彩。網や貝殻を使い、エコバッグや小物作りも楽しめる。

おでかけ情報

ヒゲタ醤油

  • ●工場見学
    受付/9:00~12:00 13:00~15:30
    係員の説明を聞きながら工場内の醤油醸造過程を見学。映画上映も。イタリア在住のフレスコ画家坂田秀夫・由美子夫妻が制作したフレスコ画(※)は必見。
    • ※フレスコ画:漆喰(しっくい)を塗り、乾ききらないうちに水で溶いた顔料で描く技法
  • ●史料館
    開館/9:00~16:00 年中無休(12/28~1/4除く)
    入場/無料

住所/〒288-8680 銚子市八幡町516 ヒゲタ醤油第二工場内
交通/「銚子駅」から徒歩12分
電話/0479-22-5151
www.higeta.co.jp


外川ミニ郷土資料館

開館/10:30~16:30
休館/火曜
入場/無料

漁師たちが使用した貴重な漁具や、竹久夢二が愛した女性長谷川カタ(「宵待草」のモデルといわれる)の写真、銚子電鉄のサポーターによるグッズなども。郷土史研究家や写真家、貝化石研究家、民話の語り部などのスタッフに出会えればラッキー、説明してもらえるかも。

住所/〒288-0014 銚子市外川町2-10610
交通/銚子電鉄「外川駅」から徒歩1分
電話/0479-24-8932(銚子市商工観光課)
www.tokawa.jp