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川村記念美術館

作品と建築、自然が一体の美術館

ニューマン・ルーム

ニューマン・ルーム。左右の壁面は円弧を描くガラス窓。自然光が入るため時間帯により作品の色味に変化が

 DIC(旧社名:大日本インキ化学工業)とその関連会社が収集した美術コレクションを展示する川村記念美術館は、充実した作品とともに建物、緑豊かな庭園も魅力です。DIC創業100周年を機にこのほどリニューアルオープン。収蔵品の核となるマーク・ロスコとバーネット・ニューマンの常設展示室などが新設されました。空調や採光など様々な工夫をこらした大型展示室では創業100周年記念展「マティスとボナール―地中海の光の中へ」が開催されています。

 

ロスコ・ルーム

変形七角形、洞窟のイメージで設計されたロスコ・ルーム

展示室

「マティスとボナール」展を開催中の大型展示室。高さ6メートルの天窓からは白色シュードを通して自然光が降り注ぐ

外観

増改築後の外観

立礼式茶室

日本画展示室奥にある立礼式茶室。庭園が望める

クルメツツジ

隣接するDIC総合研究所のクルメツツジ

20世紀美術中心にレンブラント作も

 佐倉市の南西端、里山の自然を生かした3万坪の庭園に静かな佇まいの美術館がある。DICとその関連会社の美術コレクションを一般公開する目的で1990年に開館した川村記念美術館だ。収蔵品は、モネ、ルノワール、ピカソ、マレーヴィッチなど20世紀のヨーロッパ美術をはじめ、ポロック、ステラ、ロスコ、ニューマンら戦後アメリカ絵画が充実。美術館の「顔」である17世紀オランダの巨匠レンブラントによる肖像画を含め、その数は1000点に及ぶ。
 「DIC創業家の2代社長・川村勝巳と3代社長・川村茂邦によって収集の礎が築かれました。美術館建設の時点では大半を入手していたので、作品に合わせて建築・空間づくりができたのです」と広報の海谷紀衣さん。その結果、雰囲気の異なる空間がつながり、いろいろなバリエーションの作品鑑賞が可能になったという。さらに、外観は池にその姿を映し、周囲の緑に溶け込んで美しい。
 美術館を運営するDICが創業100周年を迎えるにあたり同館を増改築、このほどリニューアルオープンした。述べ床面積は改築前の約1.5倍に。建物自体も美術作品であり、作品・建築・自然の調和を計るという開館以来の設計精神が貫かれている。

増改築で重要作品の常設展示を実現

 大型の企画用展示室は増改築の目玉の一つ。正方形の広いフロアと同館では最も高い6メートルの天井が特徴で、床板の隙間から吹き出す空調も新しい試みだ。同展示室では「マティスとボナール 地中海の光の中へ」(下枠参照)を開催中。アンリ・マティス(1869~1954)とピエール・ボナール(1867~1947)は共に晩年、南フランスで色彩あふれる絵画を描いた20世紀の巨匠。2人の作品や制作風景写真など約120点が紹介されている。
 別棟に新設されたマーク・ロスコ(1903~1970)とバーネット・ニューマン(1905~1970)の常設展示室も見どころ。ロスコ・ルームは、7つの壁に囲まれた部屋で各壁に「シーグラム壁画」と呼ばれる連作絵画が展示されている。ロスコはこの連作を薄暗い部屋で制作していたとの証言があることから、展示室の照明は暗めになっている。薄めた絵の具を何層にも塗り重ねた、繊細な絵肌のニュアンスを鑑賞できるようにとの配慮だそう。鑑賞用のソファに座ると7枚の絵画に誘い込まれるようだ。
 ロスコ・ルームからグレーの階段を上がると、真っ白な部屋にかけられた赤一色の巨大な絵画が目に飛び込んでくる。ロスコと同年代の作家ニューマンによる「アンナの光」1点のみ展示するニューマン・ルームだ。ニューマン自身、大きな絵であっても至近距離から見ることを意図していたとのこと。見る人が作品から離れすぎないよう、鑑賞に最適な距離を入り口の辺りに設定。左右の壁面は円弧を描くガラス窓で、シェード越しに柔らかい自然光が感じられる。作品に近づくにつれ赤い色彩が視界に広がり、隣の人の顔も赤く見えるのは興味深い。
 鑑賞の後は庭園散策もいい。樹木200種、草花500種を数え、四季折々の自然が楽しめる。4月下旬、クルメツツジが見ごろだろう。

美術館を倍楽しむ催し情報

  • ●DIC創業100周年記念展
    「マティスとボナール 地中海の光の中へ」……5/25(日)まで
    マティスの絵画「赤い室内、青いテーブルの上の静物」「緑の大理石のテーブル上の静物」、ボナールの「花咲くアーモンドの木」「陽の当たるテラス」「散歩」など120点を紹介。ロバート・キャパらが撮影した2人の制作風景の記録写真や、ボナール自身が撮影した写真など、2人の思考や内面、日常生活を知る資料にも触れられる。
  • ●全館コレクション展示……6/3(火)~8/31(日)
    「リニューアル2008―絵画の森―レンブラント、印象派、現代の巨匠たち」と題して。
  • ●モーリス・ルイス展……9/13(土)~11/30(日)
  • ◆定時ツアーガイド
    毎日14時から1時間、同館のガイドスタッフが展示作品を解説。参加希望者はエントランスホールに集合。
  • ◆附属ギャラリー
    絵画・写真・工芸・生け花など、一般の人が発表の場として利用(有料)できる庭園内に設けられた展示スペース。
    4/29(火)~5/6(火)は「辻風我・夢いろいろ展」(墨・色彩のアート・アクセサリー)と「花と人形二人展」。
    5/8(木)~11(日)は「なまためみちお油彩展」と「和工房らったらった古布人形展」

住所/〒285-8505 佐倉市坂戸631
開館/9:30~17:00

入館料/ 一般 1,500円
学生・65歳以上 1,300円
小・中・高生 500円

※上記は、「マティスとボナール展」会期中の料金設定
休館/月曜(4/28と5/5は開館)、5/7(水)

交通/ 電車:JR「佐倉駅」・「京成佐倉駅」南口から無料送迎バス
車:関東自動車道佐倉IC→国道51号千葉方面→
坂戸交差点左折→県道22号を700m右側

電話/0120-498-130(自動音声案内)
http://kawamura-museum.dic.co.jp/