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宮内庁 三の丸尚蔵館

皇居の自然に抱かれた美術館

展示会場

「帝室技芸員と1900年パリ万国博覧会」第2期展の展示会場。広くはないが、見応えのある作品が魅力で、右端の「大太鼓図織物壁掛」(佐々木清七)は絵画的な図柄を細緻に織り上げた約3m×2mの緞子

 皇居東御苑内にある宮内庁三の丸尚蔵館は、国に寄贈された皇室の美術・工芸品類の保存・管理を行うと共に展覧会を通じて一般に公開しています。現在、収蔵作品は約9,500点にのぼり、日本文化を代表する名品や、歴史的価値が高い作品も数多く含まれています。12月14日(日)まで「帝室技芸員と1900年パリ万国博覧会」展を開催。当時の日本美術に触れ、苑内の美しい紅葉を愛でて、芸術の秋を堪能してみませんか。

 

「太平楽置物」

第3期・4期展に展示される彫金家・海野勝・(うんのしょうみん)の「太平楽置物」。舞楽・太平楽の演者を表したもので、装束の鍛造技術も鑑賞のポイント。宮内庁三の丸尚蔵館所蔵

「二の丸庭園」

皇居東御苑の「二の丸庭園」。九代将軍家重の時代の庭絵図面をもとに回遊式庭園として復元された日本庭園

東京国立近代美術館工芸館の2階ホール

東京国立近代美術館工芸館の外観

重要文化財の東京国立近代美術館工芸館の2階ホールと外観。撮影は上・上野則宏、下・大堀一彦

明治の帝室技芸員パリの万博に出品

 林立するビルの波間に浮ぶ美しい緑の島のような皇居だが、その一角に四季折々、都会の貴重な自然を体感できる「皇居東御苑」がある。約21万平方メートルの広さに、竹林や雑木林、日本庭園、菖蒲田、大芝生などが整備され、宮中行事に支障ない限り一般公開されている。
 宮内庁三の丸尚蔵館はそんな御苑内、大手門のそばに建つ小さな美術館だ。平成元年に皇室から美術・工芸品約6000点が国へ寄贈されたのを機に、これらの作品を保存管理し一般に展示公開することを目的に平成5年に開館、現在約9500点を収蔵。
 内容は絵画、書、工芸など多分野にわたり、制作年代は古代から現代まで。制作地も日本から世界各国に及び、文化史上意義深い品々も数多く含まれているという。
 日本絵画のほんの一例に、鎌倉時代の絹に描かれた絵巻としては国宝級の高階隆兼(たかしなたかかね)の「春日権現験記絵」20巻のほか、狩野探幽の「源氏物語図屏風」、狩野永徳の「唐獅子図屏風」、伊藤若冲の「動植綵絵」30幅などが挙げられる。
 「当館は収蔵品に関する調査・研究機関ですので、企画展や出版物を通してその成果を発表しています」と学芸員の五味聖さん。企画展の図録もその一つ。今、「帝室技芸員と1900年パリ万国博覧会」展が開かれているが、その図録から作品の詳細を知ることができる。「四季花鳥図花瓶」(並河靖之)の絵柄が拡大写真で紹介され、緻密で繊細な美に思わず感嘆。実物と見比べると一層興味深い。
 同展は、1900年パリの万国博覧会に出品された帝室技芸員らの作品や、同時代の帝室技芸員による国内の展覧会出品作、ご下命により制作された品を紹介する。絵画、織物、七宝など当時の日本を代表する作品の数々に触れられる。
 ちなみに帝室技芸員とは、明治23年から昭和19年まで皇室の保護のもとに任命された美術・工芸家の美術名誉職のこと。戦後は廃止され、文化勲章や重要無形文化財制度などに引き継がれている。
 「入館は無料です。東御苑の自然も素晴らしいので気楽に立ち寄ってもらえたら」との五味さんの言葉通り、これから苑内では紅葉が美しい。

実際に体験できる近代美術館工芸館

 東御苑の北桔(はね)橋門から出ると東京国立近代美術館工芸館はすぐだ。同館のゴシック風赤煉瓦の建物は、旧近衛師団司令部庁舎で明治43年の創建。明治洋風建築の一典型を知る重要文化財に指定されている。
 同館は、陶磁、ガラス、漆工、木竹工、染織、人形、金工、グラフィックデザインなど、明治以降の日本と外国の工芸及びデザイン作品約2700点を所蔵。
 毎週水曜と土曜にはユニークな催し「タッチ&トーク」が行われる。作品の素材や作家が使っている道具を実際に体験してもらおうというもので、ガイド役は研修を積んだ学生や主婦らボランティアだ。
 「手で素材に触れて質感を体験できるので、鑑賞が一段と楽しくなります。敷居が高いと思っていた美術館も身近になるのでは」と広報担当の稗田竜子さん。
 企画展「かたちのエッセンス 平松保城のジュエリー」展が12月7日(日)まで、同時に所蔵作品展「近代工芸の名品――陶芸」も開催される。

企画展情報

宮内庁 三の丸尚蔵館

  • ●帝室技芸員と1900年パリ万国博覧会
    3期 ……11/9(日)まで
    4期 ……11/15(土)~12/14(日)

【皇居東御苑】
開園/9:00~16:30(10/31まで)11/1~2/28は16:00・4/15~8/31は17:00まで
大手門・平川門、北桔橋門から出入り可 休園日下記参照 入園無料

開館/9:00~16:15 ※11/1~2/28は15:45まで(入館は閉館の15分前まで)
休館/月・金曜(休日の場合は開館し翌日休館)
天皇誕生日、展示準備期間、年末年始
観覧料/無料

住所/千代田区千代田1-1(皇居東御苑内)

交通/ 大手門:JR「東京駅」(丸の内北口)徒歩15分
東京メトロ「大手町駅」(C10出口)徒歩5分
平川門・北桔橋門:東京メトロ「竹橋駅」(1a出口)徒歩5分・10分

電話/03-5208-1063(テレホンサービス)
www.kunaicho.go.jp


東京国立近代美術館工芸館

  • ●かたちのエッセンス 平松保城のジュエリー……12/7(日)まで
    • ギャラリートーク 10/26(日)平松保城 11/30(日)同館研究員
    • タッチ&トーク 水曜・土曜 ※上記トーク共に14:00から
  • ●同時開催 所蔵作品展 近代工芸の名品──陶芸

開館/10:00~17:00
休館/月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)、展示準備期間、年末年始
観覧料/一般200円 大学生70円

住所/千代田区北の丸公園1-1
交通/東京メトロ「竹橋駅」(1b出口)から徒歩8分
電話/03-5777-8600(ハローダイヤル)
www.momat.go.jp