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戸定が丘歴史公園から江戸川松戸フラワーラインへ

明治の文化・歴史に触れる旧大名の屋敷と庭園巡り

戸定が丘歴史公園の枝垂桜

戸定が丘歴史公園の枝垂桜。同園は松戸市に松戸徳川家から寄贈された戸定邸と敷地を整備したもので平成3年の開園

 松戸駅周辺の散策スポットといえば戸定が丘歴史公園。隣接する千葉大学園芸学部の庭園巡りも見逃せません。これらの自然や歴史的な価値を広めようと、市民団体と同園芸学部、松戸市が協働で「戸定が丘緑の回廊ガイドツアー」を行っています。松戸シティガイド(市民ボランティア団体)の山本恵子さんに案内していただきました。

 

戸定邸の庭園

戸定邸の庭園

表座敷の客間

庭園に面した一番格式の高い表座敷の客間。床柱の前に徳川慶喜や皇太子時代の大正天皇が座った

フランス式庭園

新緑の訪れを待つ千葉大学園芸学部のフランス式庭園。幾何学的な庭園全体の俯瞰を意識して周囲より低くした沈床花壇

江戸川松戸フラワーライン

江戸川松戸フラワーラインでは、春はレンゲ、秋はコスモスと、市民が育てた花畑が楽しめる

小山樋門橋

坂川にかかる小山樋門橋。レンガ造りの3連アーチが特徴で、めがね 橋の名で親しまれている。明治31年(1898)の建造。県下の河川構 造物では最古の現役のレンガ橋

松戸神社

江戸時代、1626年創建の松戸神社。天井絵画は谷文晁の高弟佐竹永湖の作。水戸光圀にまつわる弓矢の伝説も

国定重要文化財の戸定邸と名勝庭園

 JR松戸駅東口から南へ徒歩10分。坂を登り茅葺門をくぐるとそこが「日本の歴史公園100選」の一つ、戸定が丘歴史公園。約2.3ヘクタールもの園内には、戸定邸や戸定歴史館、茶室・松雲亭のほか梅園、竹林などもある。桜やツツジ、紅葉と四季折々の自然に触れられ、今は見事な藤鉢が楽しめる。
 戸定邸は明治17年に建てられた水戸藩最後の藩主・徳川昭武の別邸。自然にとけ込み静かに佇ずむ玄関だが、邸内は何と、表座敷から中座敷、奥座敷、離座敷まであり、見所は色々。長さ12.5メートルもある丸太杉や柾目の柱、欄間の意匠など、旧大名の生活空間が体感できる。特に表座敷からの眺めは素晴らしい。南側の目前には芝生と丸い樹木の刈り込みを配した和洋折衷の庭園が、西側の眼下には江戸川や時には遠く富士山も望める。
 昭武の兄、15代将軍・徳川慶喜はしばしばここを訪れ、写真撮影に興じたという。室内の説明板にある慶喜撮影の写真が印象的だ。使者の間も必見。「戦後、印西の民家に移築されましたが、平成10年に再びこの地に里帰り。これによって邸は、かつての姿に蘇りました」と松戸シティガイドの山本恵子さん。建物は国の重要文化財で、庭園は千葉県の名勝になっている。
 隣接の戸定歴史館は、昭武の遺品を中心に松戸徳川家伝来品や、慶喜の遺品を収蔵。開催中の企画展「徳川昭武の傅役(ふやく)山高信離(のぶあきら)」は5月6日(水)まで。

今秋、園芸学部に晶子の歌碑を設置

 公園隣接の千葉大学園芸学部は、明治42年創立の千葉県立園芸専門学校を前身とする。当時学生の庭園実習で造られたフランス式庭園、イタリア式庭園、イギリス風景式庭園、ロックガーデンが現存。トゲナシニセアカシアやヒマラヤ杉など導入当初の樹木が古木となって残っている。
 こうした園芸学部を含む戸定が丘の歴史・文化・自然をより多くの人に知ってもらおうと同学部・市民団体・行政の3者が協働で進めているのが「戸定が丘緑の回廊プロジェクト」。松戸シティガイドの構内ツアーもその一環だ。山本さんの話から、庭園の特徴や並木の意味を知り、庭園が一段と魅力的に見える。

うすものの
女の友を 待ちえたる
松戸の丘の ひなげしの花

 歌人与謝野晶子は大正13年、ここに遊び60首の短歌を遺した。昨年、回廊プロジェクトから派生した市民による「与謝野晶子の歌碑を建てる1000人の会」が発足。園芸学部創立100周年を記念し、右の句を含む歌碑が構内に設置される。除幕式は11月1日。時を経て今、学校と女流歌人の歴史的出合いが世に語り継がれようとしている。
 近くの浅間神社もお勧めのウオーキングポイント。海抜28メートルの独立丘にあり、一帯は極相林として天然記念物に指定されている。さらに足を伸ばし、駅の西口から坂川の通称めがね橋を見て松戸神社を巡り、江戸川へ。周辺には「ふれあい松戸川(流水保全水路)」やレンゲが咲く「江戸川松戸フラワーライン」がある。春の一日のんびり散策してみてはいかが。

エリア情報

モデルコース

 JR松戸駅→戸定が丘歴史公園(戸定邸・戸定歴史館)→千葉大学園芸学部(※春と秋限定の回廊ツアーのみ)→浅間神社→松戸神社→江戸川松戸フラワーライン


発見メモ

(A)戸定邸・歴史館/入館時間は9時30分~16時30分(17時閉館)。休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)、展示替期間。共通入館料一般240円。

(B)「戸定の藤まつり」/40鉢ほどの藤が園内の散策路を飾る。5月10日まで。

(C)混ぜ垣/千葉大学園芸学部イタリア式庭園周辺の生け垣。クチナシ、アオキ、ヒイラギ、ツバキなど80種類の木が混じり合う世界最多の生け垣だそう。

  • ※戸定邸の松戸シティガイド案内は土・日・祝日10時~15時。千葉大学園芸学部の構内ツアーは春と秋限定。構内無断立ち入りは不可。ガイドの問い合わせは松戸市観光協会(電話/047-366-7327)へ

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