第27回(2024年)
入賞作品発表/
テーマ「だいすき!」

   

最優秀賞作品(8名)

最優秀賞(8名)

大好きなレゴブロック

最優秀賞作品

市川市 小林 慈明

大小さまざまなレゴブロックのオフロードを楽しそうに走るジープラングラーに慈明さんのわくわく感がとても伝わってきます。レゴの重なり具合や大きさ・角度を変えること、ポッチを立体的にすることやタイヤのゴツゴツした感じにすることなど非常に細かい描写力はレゴに対する大好きな思いがあるからこそでしょうか。集中力がよく表れています。また、一つ一つのレゴブロックを色鉛筆やパス、マジックを使い分けた色鮮やかさと、黄色と黒、灰色のジープの単色系にした対比にも表現力の味わいが感じられます。箱を開けた時の喜びやレゴを組み立てていく楽しさが伝わってくるすてきな作品です。

だいすきなしまちゃん

最優秀賞作品

浦安市 福井 咲惠

いろいろな場面で個性豊かな表情を見せてくれる猫のしまちゃんの様子やそのしまちゃんの全てが大好きな咲惠さんの気持ちが伝わってきます。おなかを上にして寝転がる姿も、グーンと伸びをする姿も、ニャーンと鳴く時も、ネコパンチをする時も、何かをジーッと見つめる時も、その時々の表情や姿、感情の全てがいとしくてたまらない気持ちが一枚の絵に込められています。また、様々な角度から見た表情豊かな猫の姿を工夫して構成し、背景にはペインティングナイフで色を重ねたりドリッピングで色を散らしたりするなど、高学年らしい高い技能を発揮した秀作です。

私だけの舞台

最優秀賞作品

船橋市 鶴田 らん

自分が努力しているものや頑張っているものを誰かに見てもらえるのは、うれしさもあり大変緊張するものです。そのような高揚感とピンと張りつめた空気感が、らんさんの後ろ姿からよく伝わってきます。少し足を曲げ、これから演技をするために準備する姿や少し肩に力が入っているような感じがとてもよく描かれています。視線の先には自分を見ている人を描くことで絵に深みを持たせています。舞台や舞台袖の明るさの違いを絶妙に表現する画力はもちろん、舞台床の白さと幕の黒、らんさんの衣装を繊細に表現している色や筆使いも見事で、とても良い作品になっています。

いい音楽がだいすき

最優秀賞作品

鎌ケ谷市 西村 奏良

大好きな楽器を画面の上下に大きく配置し、クレヨンでのびのびと描くことで、誰にもまねできないダイナミックな作品になりました。キーボードの黒とスリットドラムの紫色が鮮やかで、それぞれの楽器からすてきなリズムが聞こえてくるようです。特にキーボードは鍵盤だけでなく、細かいボタンもよく観察して描いています。バックを様々な色でアトランダムにぬることで、明るい音楽の世界が広がりました。鍵盤の上にいるのは奏良さんでしょうか。体をゆすりながら演奏を楽しむ姿が目に浮かびました。これからも音楽も絵も大いに楽しんでくださいね。

未来の水族館

最優秀賞作品

白井市 割貝 優親

何て美しいクジラでしょう。画面いっぱいに泳ぐクジラの姿に息をのみました。体全体のゼンタングルのような黒い模様の向こうに、美しい色が透けて見える手法は見事です。また、海を薄い絵の具で弧を描くように仕上げ、太陽の光の差し込む様子や潮の流れが伝わってきます。クジラと一緒に泳ぐ魚たちを、輪郭を取らずにラフに描くことで、クジラの存在感を際立たせることができました。クジラのこちらを見つめる優しい瞳が「海の世界はステキだよ。見に来てね」と語りかけているようです。

とべ!カイコ

最優秀賞作品

松戸市 関口 章人

幼虫から育てたカイコが羽化した感動的な場面をダイナミックに描いています。幼虫や成虫をクレパスで力強く描き、絵の具をはじくバチックという技法を効果的に使っています。また、羽のモフモフ感や躍動感が表現されていて、今にも絵から飛び出してきそうです。幼虫の時には、桑の葉をいつもあげていたのでしょう。やがて繭ができ、「まだかな、まだかな」と待っている様子。そして繭から成虫が出てきた時の高揚感。この一枚の絵から章人さんがカイコを大事に育てた時間やそこにあるストーリーまでもが想像できます。カイコは飛べないけれど、羽をいっぱいに広げて「飛ばせてあげたい!」という章人さんの強い思いが伝わってくる作品です。

きょうりゅうはく物館へようこそ!

最優秀賞作品

柏市 松本 莉玖

ティラノサウルスと博物館で出会った時に莉玖さんが心から感動したことがリアルに伝わってきます。暗いなか、ライトアップされて浮かび上がった恐竜の姿は生命感に満ちていて、きっと莉玖さんにいろいろなことを語りかけてくれたのだと思います。とがったキバが大きく迫力満点で、本当にかっこよかったのですね。力強い輪郭線で恐竜の力強さを、陰影とタッチの工夫でゴツゴツした体の様子を表現しています。目と心で感じた感動をもとに、創造的な技能を十分に発揮した力作です。また、力強い恐竜の姿とその脇に配置された細い線で表現した骨格標本の対比が効果的な構成になっていて、博物館特有の雰囲気を醸し出しています。

ねこの「ちくわ」

最優秀賞作品

流山市 鈴村 惟千花

猫の「ちくわ」という名前は、ちくわのような茶色い模様から名付けたのでしょうか。大好きな猫が大きく可愛く描かれ、この絵を見た人は誰もが笑顔になる、心温まる作品です。3人きょうだいの一番末っ子となった「ちくわ」はとてもりりしい顔をしていますね。2人と1匹が本当のきょうだいのように仲良しだということが「ちくわ」の体の丸め方や肉球を見せている姿からわかります。ちくわ柄の白と茶のコントラストが美しく、なでている惟千花さんの表情もすてきです。「ちくわ」は一年前に保護した子猫ということで、惟千花さんの家で過ごすことができて幸せですね。

つぎの「うれしい!」賞(32名)

つぎの「うれしい!」賞(32名)

わくわく賞(32名)

わくわく賞(32名)