小川浩二の写真
GENBA
INTERVIEW 15
第1種内管工事士
不二公業株式会社
2016年入社

小川浩二

自分がいなく
なっても、
自分の仕事は
街に残る。

CHAPTER 01 どんな現場でも最高の仕事を

まずは、現在の仕事について教えてください。

小川

ガス設備工事のなかでも、店舗やマンションなどの施工を担当しています。高校を卒業してから、約30年間ガス設備工事の仕事をしています。

何がきっかけでこの仕事を始めましたか?

小川

高校生の頃、就職を考えていたときに学校で勧められたことがきっかけです。昔から部屋にいるよりも外で遊ぶ方が好きだったので、体を動かす仕事がしたいと思っていました。また、身近な先輩がガス関係の仕事に就いていたことも決め手になりました。

今までにはどんな現場がありましたか?

小川

一般住宅の台所から駅前にある店舗まで、本当にさまざまな現場を経験しました。駅前は繁華街なので、店の営業が終わる夜中の2時ごろからの作業でした。多種多様な人々が行き交う場所で現場を収められた経験は、今でも印象に残っています。

どんな瞬間にやりがいを感じますか?

小川

テレビを見ていて工事を行った居酒屋が映ったときに「ここの工事、昔やったなあ」と思ったときや「1つの建物を立てるうえで、その一端を担えること」は、やりがいの1つです。

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CHAPTER 02 注文以上の仕事を目指す

仕事のこだわりについて教えてください。

小川

一番は、ガス漏れを起こさないことです。次に、怪我をしないで家に帰ること。どんなに小さなことでも、作業終了後、必ず再確認をして帰宅します。仕事を安全に終えることを心がけていますね。

注文以上のことをすることもありますか?

小川

ありますね。たとえば、より綺麗に配管が収まる方法を提案させてもらったり。自分の持てる知識と技術を生かして、もっとも良い仕事ができることを目指しています。

綺麗であることは、やはり大切なことなのでしょうか?

小川

気遣いは大切にしています。作業前には近所を周って一言断りを入れ、作業に取り掛かる前には床に敷物をかぶせて養生し、綺麗な状態を保つ。作業も片付けながら進めていますね。その方が自分も気持ちが良いですし、一緒に作業している職人さんたちもやりやすいと思うので。少しの気遣いがあるかないかで、現場の印象は大きく変わりますね。

お客さまとお話しされることもありますか?

小川

ちょっとしたことですが、仕事を終えてご挨拶に伺ったときになんてことのない話をしたり、時には「お茶でもどうぞ」と言っていただけることがあります。お客さまの喜ぶ顔が見られると、やはり嬉しいです。

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CHAPTER 03 楽じゃないけど、楽しい

今後の目標について教えてください。

小川

自分の持っている知識と技術を活かし、若手を育てることです。今は若い配管工があまりいないのですが、彼らを一人前に育てることで、業界全体を盛り上げていきたいです。

では、どんな人と一緒に働きたいですか?

小川

活気のある人です。口で言われてもできるようにはならない仕事なので、先輩たちの姿を見て、自分でやりながら覚えていってほしいと思います。まだまだ自分も負けてはいられないので、若者の知識や考え、発想を吸収して、より良いものを作っていきたいです。

この仕事は、大変でしょうか?

小川

楽ではないです。現場には自分たちのほかに大工さんや塗装屋さんなど、さまざまな人が関わっていますが、そのなかでも特にガス工事は独立した仕事。誰に頼ることもなく、自分たちで考えて行動しなければいけない。間違ったことはできないし、気遣いが必要とされる場面もあります。 

技術を持っている職人さんにしかできない仕事ですよね。最後に、若手に一言メッセージをいただけますか?

小川

ものを作る仕事は、決してつまらなくありません。覚えるととても楽しい仕事ですし、自分の携わったものが10年後、20年後にも残り続けます。きついからと言ってすぐに辞めてしまうのではなく、根気よく続けてほしいですね。やってみると、だんだんと楽しさがわかってくると思います。

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休日の過ごし方

子どもたちと一緒に、ゲームやトランプをして遊んでいます。
子どもたちを守るためにも、健康に気をつけ、仕事を続けていきたいですね。